異次元の美しさ「ホンダジェット」・・・
9月末、山形から秋田へ旅行の際ちょっと足を伸ばして青森県三沢市の「青森県立三沢航空科学館」へ行ってきました。2016年8月に訪れていますから今回が2日目です。
会館裏の野外展示機は変わっていませんでしたが屋内の配置が少し変わっていました、どちらにしてもここのメインはミス・ビードル号と航研機ですから。
機体の入れ替えや移動にはお金がかかりますから頻繁にはできないでしょう。
最近映画「トップガン・マーベリック」を見たのでこんな機体にも少し興味。
英語、日本語色々書いてありますね。これはこれでデザイン的に完成している・・・
ライトフライヤーが入り口の入場券売り場、売店に移動されていました。
前回はまったく見ていませんでしたが改めて見るとライト兄弟が作った機体より美しいのかも、ウエザリングしないのが博物館の鉄則なんでしょうか。
そしてメイン・デッシュのミス・ビードル号。
ここから程近い青森県淋代海岸からアメリカに向かった機体。
以前と変わっていません、恐らく永久展示です。
日本製「奈良原式2号機」国産機初飛行の機体、どちらかと言えばファルマン似の古典機。
シリンダーが美しい・・・
翼間支柱もきれいに並んでます。
そして今回目的の・・・
館内一番奥の期間限定で展示される特別展示室(もちろん追加料金が必要)として使用されていた会場は現在「ホンダジェット」が展示され一般公開されています。
そもそもどうして現役の小型ビジネスジェット機がここへ納まることになったのか?そのいきさつには色々な意見があったそうですが、最大の理由としてこのホンダジェット生みの親でもありホンダエアクラフトカンパニーの主任設計者そして社長兼CEOでもある藤野道格(ふじのみちまさ)氏が青森県弘前市出身であり郷土の博物館に寄贈したいということで実現したそうです。展示機は米国ノースカロライナ州で2003年に初飛行した技術実証機で20年近く色々な実験や飛行で酷使されて来たはずですからかなりやつれてしまった機体を想像していました。しかし化粧直しはされているとはいえその美しさはこの博物館に並ぶどの機体とも次元のまったく違うものでした。軽量化を極限まで求めたハイブリット複合材構造の胴体、自然層流翼型SMH-1の開発やアルミ合金板から一体で削り出した外板を用いた主翼など、空気抵抗をおさえて速度アップや燃費向上を実現した機体は「カタチ以上」の「美しさ」を実感しました。
(展示パネルより)
主翼にエンジンを配置することで騒音がキャビンに伝わらず客室空間を犠牲にしないことがこの機体の最大の特徴となっていますが、そうすることによって主翼の空気抵抗が劇的に増加してしまいます。そこで主翼とエンジンそれぞれの気流の流る場所を利用することで双方の干渉を減らす位置関係を見つけ出す為に多くの解析や実験を経て抵抗を低減でき衝撃波を大幅に軽減できる最適なスイートスポットを見つけ出すことに成功しました。この発見が大きな技術的アドバンテージのひとつとなりました。
機体の周りには多くの資料が展示されていました、ベストセラーの栄冠と共に。
光に反射する機体は他の展示機とは違って非常に滑らかで信じられないくらい美しい!
ホンダジェット、勉強になりました。
三沢市を離れる前、駅前通りを走っているとこんなお店を見つけて昼食と店内見学。航空祭なんかで出店しているような米軍払い下げ的な「空物」のお店もありましたがどれも高価で手が出ません。
そして替わりに見つけた実用品?は・・・
消費税込み200円を早速分解!
みんな個性的な顔してます。
ちょっと気に入らないところはリューターで削ってしまう。時間が出来たらもう少し整形しましょう。
ピーナッツのパイロットにするには少し大きめかも、でも持っていないと後悔する、もう一度買いに来るには遠すぎる。
本当に使うのか?問われたら、まあいつの日にか・・・ネ。