大まかなパーツとしての機体はほぼ完成しましたが、このパラソル機にはかなり重要な主翼支柱が作ってなかった!
「カタチ」を作る上では、まあそんなに難しくはありませんが、胴体と主翼をつなぐってことは飛ばすことを考えるとそれなりに神経質にならないといけない部分ではあります、細いピアノ線2本で迎角を含め胴体と正確に取り付けなくちゃいけない訳ですから本来なら簡単な治具を作って組み上げるべきです。
塗装する前の木地完状態で、胴体に支柱が入る穴を予めあけておきましたが、その時大雑把な「支柱もどき」は作ってありました。それをそのまま使うことは出来ませんから。バルサを切り出し紙を貼って塗装したブツを「もどき」に合わせて作り直し、そこへピアノ線を立てます。てっぺんにそそり立つ2本のピアノ線は胴体中心線にピッタリ重なるよう、そして支柱に翼をダイレクトに接着するのではなく、ピアノ線に押し込む深さで翼の迎角が少しばかりですが変更できるようにしました、片方2mm程度ですが前後で4mmの調整が出来ます。瞬間は使わず「ねっとり系」のボンドを使って差し込んでみました。
それで治具は作ったのかい? いいえ、フレキシブルに調整できますから! (でも、こういうのが一番ヤバかったりして・・・)
もちろん主翼を取り付ける前にしておく仕事もありました。生意気に2つも必要な風防とか、コックピット周りのプロテクターとか、二連の機関銃とかそれなりに面倒な作業で、しかも目立つ部分ですから手は抜けません。組んでしまってから作業すること考えたら、「いつやるの?今でしょ!」的な事は嫌でも全部済ませちゃいます。
そして、やはり寂しげな誰もいない操縦席・・・
この際、頑張って「良い子の紙粘土あそび」を始めます。サイズ的にはピッタリのモールドがあったおかげで予備搭乗員まで準備します。飛行中、壁に激突して行方不明なる時だってありますから、でも本当は塗装に失敗した時用です。
顔は綿棒と爪楊枝で押したりしながらなるべく表情変えて・・・
心配をよそに3名整列・・・ 座高の低い人はこの機体に乗せる「必要サイズ」の操縦士です。
選ばれし2名、機体に乗せちゃうとあまり見えないことを理由にあなた手抜いてません?
ヒステリック中を抜いて薄皮1枚にしたらこんな程度です。
そして最終儀式に移ります。
微妙に削ってそれらしく半身の姿勢にしたのは良いけれど、飲み屋のカウンターにもたれかかって缶チューハイ飲んでるオジサンみたい、しかも機関銃構えて不謹慎に見えてしまうので程々にしました。
操縦士は真面目に飛ぶ気満々です。一応取り外し可・・・
今頃重さ測ってどうなるの?という気もしますが、そこはそれ「うーむ、ペラ無しでこれか・・・」の確認です。
重心位置との兼ね合いもありますが、この時点でどんなペラ作るのかぼんやり決まってきます。
パイロット押し込んでも前席は少し余裕があり計器盤が見えそうなので今頃作って、ピンセットとピアノ線のガイドを作って貼りつけ成功!
ここまで来るのに10数回胴体内に落としましたが、なんとか収まりました。
もうこれで後はランディング・ギアの細い支柱と主翼の支柱4本を取り付けたら終了なんですが、主翼裏側の支柱取り付け場所がもっこり膨らんでます。まあそんなに目につくところじゃありませんから見なかったことにしてもよろしいのですが?
バルサのブロックを探し、削ってカタチを作り、紙貼って、色吹いて、最後に内側くり抜いて・・・ 乗りかかった船(飛行機)、最後にあがきで終了です。
この角度から見るともっこりは間違いなく存在しています。
昆虫のような足だって出来てしまうとシンプルなんですが、見る角度でおかしな事にならないように。
つなぎには0.3mmの洋白線を使いました。
そして最終チェック!馬鹿っ飛びはしないけど、飛行のコントロールは問題なく出来る重さです。
最後にこの資料を送ってくれたErnestas Dambrauskasさん(Ernest Damちゃん)、ありがとう!