Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Enrique in Japan

2012-12-28 | PEANUT SCALE MODELS

雨は夜更け過ぎに雪へと変わり、粉雪は家々の屋根を白銀の世界へ変える・・・
しかし予想通りには行かないもの。

で、白銀じゃないクリスマスは「イスラエルからの贈り物」 いや違う、「友・来たる」でございました。
今年はイスラエル・フィルのコンサートが生憎日本では行われず、中国から。しかし時差にして7時間もあるテルアビブから比べれば、日本も中国も距離的には似たようなもの、そこで「ちょっとそちらにお寄りいたしますゾ・・・」的な感覚で、エンリケ・マルツさんが遊びに来てくれました。

日本では東京で友人のクリスマス・コンサートをこなし、その後3日間は我が家に投宿。日本通の彼ですから食事から何からノープロブレム。畳の上でも熟睡でき、寿司屋も1人で平気、こちらとしてはまったく気を遣わなくて済む気楽な友ですが、日頃使い慣れない英語にはいささか神経を使います、その間は言語設定を変えなくてはいけません。コミュニケーションの難しさは痛感したものの、ひとたびピーナッツを見せれば「国際言葉」となり、あとには何も必要ないしですから便利ですネ。
今年彼が参加したイギリスのコンテストに関しての情報や、その競技に参加した機体の傾向、模型材料についての考察、色々な情報を仕入れる事が出来た有意義な3日間でした。今年出来上がったトム・ハルマン-エンリケ・マルツとのトライアングル・コネクション、ニューヨーク・シティーでの面白い話も聞くことが出来ました。20年以上続くフレンドシップ、言いたい事はお互い遠慮しない性分ですから話は弾みますよ!

セントレア空港で別れる時、「すぐ会えるしね、話の続きはその時。来年はオーケストラと一緒だから・・・」「あっ、電気毛布のスイッチは消しといたから・・・」

午後4時、定刻にチャイナ・イースタン中国東方航空の機体は夕闇迫る空港を上海へ向かって飛び立ちました。

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Hannan's Hanger

2012-12-23 | PEANUT SCALE MODELS

1980年代終わり頃の「モデル・ビルダー」誌、ビル・ハンナン氏のコラムで見た彼の部屋の壁には沢山の機体が整然と飾ってあり、そこには当時の代表的なFFスケール機が並んでいました。ハンナンさんの機体を中心にピーナッツでは有名どころのビルダーが作った機体も含まれていました。
そして1990年、カリフォルニアのエスコンディドからマガリアに移った新ハンナン宅の壁にも同じ様なディスプレーが施され、その片隅に私の送ったピーナッツ機「FRED」が飾られていました。

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あれから20年近くが経ち、その存在すら忘れていましたが、昨年「Jodel D-9」の写真データを彼に送った時、プリント・アウトされたヨーデルのエンジン部分と、壁に飾られている「FRED」が「エンジンつながり」で一緒に並んで送られてきました。恥ずかしながら私の作った「フォルクス・ワーゲン」エンジンのディテールの違いを如実に知ることが出来る1枚でした。

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技術的に未熟な部分や製作方法も当時と今とでは少し違うし、これが進化なのかと言うとそれも一概には言えない・・・
今作っている機体がそのままの状態で20年耐えられるか? 使っている材料や接着剤が20年以上温度や湿度の変化に耐えていられるか? そんなことを考えると一抹の不安は残ります。一夏を過ぎた機体のスプレー・ボンドを使って貼ったシリアル・ナンバーの端が見事に剥がれて来ているのを見ると、哀れな姿にならない保証など何処にもありません。

そして今年その「FRED」の写真がある理由で送られてきました。それはハンナンさんの住むマガリアの近くにあるチコの街で作られている「Chico Bag」をお願いしたら、わざわざその会社まで出かけ、そのバッグを購入して送って頂きました。その時「今からバッグ送るぞ!」の記念写真にあの「FRED」が一緒に写っていました。

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いつも決して忘れない彼の「ホスピタリティ」、思いやりの精神が送られてくる写真から感じることが出来ます。
そして今でも私の作った「Hannan's Runway」デザインを施した大昔の「BD-4」の写真も額に飾られているのに、実機?(ピーナッツ機)は既に飛行不能となり我が家で朽ち果ててしまっています。

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Granger Archaeopteryx No.9

2012-12-17 | PEANUT SCALE MODELS

Wing mount

限りなく簡単な治具・・・紙を2つ折りにしただけなんですが。胴体に対して迎え角はどれくらいなのか? 実機にはどれくらい付いているのか? 水平尾翼無いんですから主翼との格差なんて考える必要もないし、そんなに神経質になることも・・・ ここはプロペラのスラストだけを考えれば良いんでしょう。

それでも2度から3度程度はつくように折った紙を差込みマウントのやぐらを組みました。最終的な調整は主翼を取り付ける竹ひごのピンでも出来るようにしておきます。

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簡単すぎる治具でのセンター位置出しは大変ですが、胴体と平行になるよう接着時に微調整します。

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これで主翼が乗っかりますが・・・付けちゃうと後の仕事が面倒だし、エンジンとパイロットが先決ですネ。これからちょっと世界の違う人形とシリンダー作りをしなくちゃいけません!

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Granger Archaeopteryx No.8

2012-12-12 | PEANUT SCALE MODELS

同じ作業の繰り返しなんてつまらないと思いますが、記憶が残っているうちにかたづけます・・・
材料はすべて同じ残ったものを使って、同じ間違いをしでかさないよう!

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最初に気に入らなかったホィール・キャップを作ります。ラフな感じが良いと思っていましたが、いざ取り付けてみると粗すぎでしたから、今回は素直に白いエサキを表側に貼って色塗りする事にします。

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切れ目の裏打ちは細く切って接着します。V字に切り込んだ角度で雰囲気が変わります。前回より少し浅くしましたが、実機の写真を見たらこんな程度でよろしいかと。

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表側は軸の中心部分から切り込みを入れたエサキを貼りつけ、切り込み部分は重ねます。外周はカッター・ナイフで切り取ります。

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乾燥したら指で上から押さえてサンディング、きれいな円周にならない子はゴミ箱行きです。

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筆塗りで塗装したら乗せてみます。前回のものと比べると・・・

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キャップの裏側外周をアクアで接着、はみ出した所はティッシュでお掃除。

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納まるべき所へ・・・

車軸が葦のストローですから両側にソフト・バルサを埋め込み、その中心に0.3mmのピアノ線を差し込みました。見た目と違ってショック・アブソバー的なものは皆無ですから、衝撃に耐えられるか心配ではあります。でもこの機体ソリが付いてますから!

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1夜を無駄にしちゃいましたが、何とか足回り完成です。

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この機体でひとつだけ必要なラダーのコントロール・ホーンは極薄アルミから作ります。両端に穴を開けたらラダーに串刺し!垂直を胴体に接着したらコントロール・ワイヤーを取り付けこちらも完成。

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残るはエンジン部分と主翼のマウント、そしてパイロットだけとなりましたが、それでも道のりはまだまだ長いんです。

主翼の取り付けは最後として、先ずは面倒なマウントを作ります。これもかなり難しい個所ですが、今年中に終わるの?

それにしてもGOOGLE先生で「Granger Archaeopteryx」を検索すると、最初に実機写真が出てきてですね、4番目にこのブログが出て来ちゃったら、手抜き出来なくなっちゃいます。YAHOOではウイッキ先生の次じゃないですか!

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Granger Archaeopteryx No.7

2012-12-10 | PEANUT SCALE MODELS

Landing gear connection-Tires  「暁のタイヤ戦争」

タイヤを作るときは2車輪の機体でも3車輪だと思ってひとつは予備で作るんですよ、理由は色々ですが。
最後の最後で失敗しても「安心の保険」が貴方を救う・・・場合もアル、救えない場合もアル。

何故かタイヤを取り付け、「もうコレで面倒なお仕事もサクッと終わりね」って時に気に入らない傷を発見したり、心なしか芯が少しブレてたり、ホィール・キャップが妙に目立っちゃったりして心折れる時がございます、「もっと早く気付よ!」なんでございますが、熱中していると目に入らないものなんですね。そんな時現れるのがこの!第3のタイヤですよ奥さん、聞いてる?

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いつものほぼ決まった順序で作り始めます。特に軽くとかいつもより少し硬くとかのリクエストは無し。ハンズで数本買った3センチ角の角材を6ミリ巾で3枚スライス。それをサークル・カッターで薄くラインを入れます。中心の穴とアウトラインが解ればOK。

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周りをカッター・ナイフで切り取って行きます、適当です。

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ディスク・サンダー用のマウントにディスクの代わりにバルサを挟んで取り付けます。

今回ここで大きなミスを犯し・・・エライ事になってしまいましたが、それに気づくこともなく「今夜中に作っちゃうぞ!」という大儀で進みます。

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サイズを調整しながらサンディングします。ノギスで測るほど神経質にはならないけど、ほぼ同じカタチにします、まだ適当です。

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外形が決まったらホィール・キャップ部分をえぐります。ここも同じキャップ・サイズになるよう調整しながらタイヤのハイトを決めます。ここからは今までよりちょっと真剣です。

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バルサの木目や気泡?が目立ちますからマイクロ・フィルを水で薄め、指でこすりつけて塗り込み乾燥させます。サンディングは2個(今回は3個)タイヤが同じサイズになるようこまめにチェックします。

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サンディングが終わったら待ちきれず黒塗装、かなり真剣です。

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ホイール・キャップをコピー紙から作ります。V字に3mmほど切り取り円錐形にします。切れ目を裏側からエサキで補強したら、取り付ける個所に乗せてみます。

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見事スッポリはめるには、一発で決めるのは困難なのでありまして・・・・それなりに数を作ります、いや出来ちゃいます。

ここで最初の問題発生!

中心に埋め込んだノイズレス・パイプのセンターが出ていません。コレは最初にサークル・カッターで中心の穴を開けた後、その周りを瞬間で固めてなかった為、サンディング中に「長穴状態」になってしまった様です。初歩的なミスです!

その上、スプレーボンドが残っていた紺色の紙を水性のりでキャップに貼りつけたのが、ちょっとモコモコしちゃって、その雰囲気が微妙にそぐわない。うーん、もうキャップ貼りつけちゃったし・・・

(写真ありません)

数分黙祷、いや思考停止、もう一度最初からやり直しです。

2個のタイヤはボツ、しかも残りは1個!

だったら最初から4個作っておけば良かった訳でありまして・・・日を改めて頑張ります。

あの「安心の保険」は何処へ?

ま、こんな日もあるさ!

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