Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Mauboussin Hemiptere Type40

2013-09-28 | PEANUT SCALE MODELS

フランスのモーブッサン(MAUBOUSSIN)という社名、現在では1827年に創設されたジュエリーブランドが広く知られていますが、1928年ピエール モーブッサンが軽飛行機の設計を始め、1936年には串型機(タンデム)で有名なMauboussin M.40 Hemiptereを完成させた・・・

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これがデューコ・セメントとどんな関係があるのか? 偶然モーブッサンの図面が近くにあった意外まったくの無関係でございます。ま、何かを始めるときのきっかけなんてそんなもんです。趣味で楽しんでいる「自己満の世界」ですから何でもアリ、飛んだ・飛ばないで熱くなれるほど若くはないし、動機が不純な方が私のようなノンポリには向いているかもネ・・・そういえばノンポリなんて最近使われないよね。

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新しい接着剤を使うのにいきなりラミネートから始めましたが、その「仕込み」で一応すべてのテンプレートと必要パーツは切り出しました。垂直と主翼翼端ラミネート用の型はボール紙、主尾翼リブのテンプレは0.4mmベニヤ、胴枠その他は1mmバルサ。これを全部使うかどうかは解りませんが、まあスタート地点の儀式だと思って頑張ります。

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リブはどのタイプにするか・・・迷っていますが、テンプレート作った事ですし、必要枚数だけ先に切り出しておきます。使う枚数が少ないので通常のリブを使っても重さ的にはそんなに影響は無いと思います。串型機ですから当然尾翼はデカイ=重くなりそう。

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ラミネート用のバルサを濡らしてボール紙に貼り付け、各2枚計4枚をとりあえず一晩乾燥させます。テープで固定する部分はバルサがつぶれない用にもう1枚捨てバルサを挟んでおきます。

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乾燥後に2枚をデューコ・セメントで貼りつけますが濃度が未知数? ガラス瓶に入れたデューコ・セメントにアセトンをスポイトで落としながら薄めていきますが、どれくらいの濃度で接着力が充分なのか解りませんから先ずは適当・・・

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テンプレートからはずして調べてみます。やはり接着剤の薄い部分は隙間が出来てます。何度もアセトンで濃さを調整しながらその感覚をつかみ、これくらいっかな?ってところでラミネート作業は終了。

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強度的には瞬間を使った方があるように思えますが、これで軽きゃ良いんです。デューコ・セメントを使うにあたって必要な物はガラス瓶2個(デューコ用、アセトン用)そしてスポイト、接着用に爪楊枝代わりの0.4mmピアノ線、面倒ではありますが習慣にしてしまえば使えるかも?

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すべてのパーツが揃ったところでデューコ作戦開始です。デューコの粘度はそれなりに体感しましたから、ちょっと濃いめになったらすかさずアセトン攻撃しながら進めます、これはこれで楽しいかも・・・アセトンの比率はどれくらい?って聞かれてもまったく解らない「秘伝のたれ」状態でございます。

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胴体側板はフィルムを間に挟んで2枚作りますが剥がす時が最初の難関、今回は無理すると折角作った側板がバラバラになってしまう恐怖がありました。しかし恐る恐るカッターを差し込んでいくとパリッと綺麗に剥がれて見事大成功。やはり瞬間ほどの強度はありませんが、それでも頑張ってます。

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側板2枚を立てて角胴を作ります。最終的に胴体上面の角材はゴムの通り道になりすべて取り去る事になりますが、真面目に接着していきます。先ずはここまで完成しましたが、接着はねばりがあり、しかもポロッとはずれることも無さそうですので、このまま行っちゃいます。

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デューコちゃん、「やれば出来る子」に一歩近づいたかな?

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「ドッコな生活」始まる・・・ Duco cement

2013-09-17 | PEANUT SCALE MODELS

滝汗の小部屋で作る飛行機なんかより、こんな時は酷暑の街を抜け出し涼しい場所を求めて放浪の避暑生活。

毎年経験する暑さとは違いますよ、今年は!それでも必ず秋は来る・・・
いや、本当に来るのか心配でしたが、シャウトしていた油蝉も姿を消し、夜は涼しげな虫の音に変わって来ました。やっと秋本番近しで、永らくお休みしていましたこのブログも再開です。

突然話は遡って2012年12月、オーケストラの中国公演があるのでその1週間前から単独で日本へ遊びに来たエンリケ・マルツさん。東京と名古屋で1週間を過ごした後、中部国際空港へ向かう電車の中での会話から始まります。「アメリカのスケール・ビルダーはどんな接着剤使ってる?」 世界を渡り歩いている彼なら色々な商品名が聞けると思いたずねてみました。アメリカに限った事ではなく、こんなに狭い模型飛行機の世界でもその国々の「事情」というものがありますから、たとえば日本にいれば紙なんてかなりの自由度で入手できますが、他国ではそうはいきません。紙と同じようにバルサ材、接着剤、動力ゴム、小物パーツ関係など多種にわたり、それぞれの国で色々な商品が使われているはずです。このネット時代、何処からでも通販サイトにオーダーすれば手に入れることは可能ですが、それが本当に良い物かどうかは一度使ってみなければ解りませんので「未確認未使用商品」の場合、時には「人柱」になったり「不良在庫の山」になったりすることだってあります。

「最近評判の良い接着剤があるから送るよ・・・」って返事を残し機上の人に。

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そしてもう一度話は遡って2013年7月、次女コラールちゃんを連れてエンリケさん来日。今回は9月から兵役で2年間お勤めしなければならない彼女の為の観光旅行ですから我々の模型に関する話や買い物は御法度、なのに結局「紙の温度」と「ハンズ」・・・・

名古屋に着くなりお土産の袋を渡され、最初に出てきたのが12月の話に出てきた接着剤でございました! 
「ヨッヨッ、ちゃんと覚えていてくれたんだネ。」
「うん、ぎりぎりセーフ!」って何が?

7月にニューヨークへ旅行した長女カミーちゃんが滞在するホテルでフロリダから送られてきたこの接着剤を受け取り、それを彼女がイスラエルへ持ち帰り、その数日後に今度はエンリケさんがドイツ経由で日本まで持って来てくれたわけでありますが、ニューヨークでは宅配の商品到着が遅れホテルを出る1時間前にぎりぎりセーフだったそうですから、アウトにならなくて良かったです。それにしても物流の恐ろしさ、一体お前達は何キロ移動してきたの?

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さあ接着剤もこんなにあるし、そろそろ作り始めようかと思った矢先、熱波地獄の部屋ではその気にもならなくて退散していました。

日本名「ドッコ・セメント」誰がそんな呼び方したの?

とあるサイトに  Duco Cement (商品名)接着剤
前回取り上げたカート・ヴォネガットの小説「猫のゆりかご」 の訳書に、「ドッコ・セメント」という言葉が出てくる。一体これは何だろうか。かつて模型店につとめていた行方不明の人物についての描写で使われている。以下引用する。
フランクは巻きぞえをくったのさ。まだ警察が見つけてないところをみると、死んだんだろう。戦艦ミズーリに、「ドッコ・セメント」で砲塔をはりつけながら、余計な話を聞きすぎたんだ。(カート・ヴォネガット・ジュニア「猫のゆりかご」ハヤカワ文庫) この「戦艦ミズーリ」や「砲塔」は模型のことだろう。であれば、「ドッコ・セメント」という聞きなれない言葉も、普通のセメントであるはずはない。インターネットで「ドッコ・セメント」を検索したがヒットはなく、手がかりらしいものも見つからない。
原文を見ると、I expect the reason the cops haven't found him is he's dead. He just heard too much while he was sticking turrets on the battleship Missouri with Duco Cement." (Kurt Vonnegutt: Cat's Cradle) となっている。

そこで Duco Cement を再度ネットで調べると、アメリカで一般的に使われている接着剤のブランド名らしいとだとわかった。
私の持っている電子辞書に Duco Cement は載っていなかったが、Duco という自動車用塗料の記載があった。Duco Cement と関係はないようだが、「デューコウ」のように発音する。接着剤のほうも同様で、「ドッコ」ではないのではと想像する。この翻訳が出た頃は、インターネットなどという便利なものはなかったので、こうした外国の文物を調べるのは一苦労だっただろう。しかしネイティブスピーカーに尋ねたら知っている人もいたはずだとも思う。

ですよね!「ドッコ」なんて日本語的にも強そうな接着剤には思えないし、どこか間の抜けた感じがしちゃいます。この接着剤を扱うビデオを見るとネイティブスピーカーの発音は「デゥーコー」的ですから。でも、もしこれを日本で発売するとしてカタカナ日本語にするとしたら、輸入元は悩むでしょうね。「ドッコ」じゃマズイ、覚えられない、そして売れないかもよ。
「デコ」、「ドコ」、「デュコ」・・・「デューコ」なんてのが一番ですかね、個人的には「デゥーコ」が良いと思いますが って何の話してんだか。

その「デューコ」なんですが、日本でも使っている人はいました。世界記録を沢山お持ちのD様やアメリカ帰りの飛行機オジサンからちょっと情報を頂きました。「軽量命」の室内機なんかにもアセトンで薄めて使われているそうですからまんざら期待はずれ、貧乏くじでもなさそうです。

そして緊張の御開封・・・ケースをはぎ取り、キャップを回し臭いを嗅ぐ。「セメダインCやん!」

何処か哀愁をおびたこの臭い、昔蒲鉾板でゴム動力のボート、竹ひごをニューム管に差し込む時、ベニヤ板を重ねて作ったエンジンマウント、みんなセメダインを使っていました、これしかなかったと言う方が正解でしょうか。「デューコ」もセメダインCやアンブロイド(Ambroid)なんかと同じ系列なんでしょうね。

この接着剤と薄め用のアセトンを使って「ドッコな生活」いや「デューコな生活」をそろそろ始めます。
その前に、生地完状態の機体6機、エアーブラシ待ちの機体3機、データ出力紙貼り待ちの機体2機・・・・一体どうなるんでしょう?

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で、その最初に使う「デューコ」なんですがラミネートからですかい、お客さん???

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