フランスのモーブッサン(MAUBOUSSIN)という社名、現在では1827年に創設されたジュエリーブランドが広く知られていますが、1928年ピエール モーブッサンが軽飛行機の設計を始め、1936年には串型機(タンデム)で有名なMauboussin M.40 Hemiptereを完成させた・・・
これがデューコ・セメントとどんな関係があるのか? 偶然モーブッサンの図面が近くにあった意外まったくの無関係でございます。ま、何かを始めるときのきっかけなんてそんなもんです。趣味で楽しんでいる「自己満の世界」ですから何でもアリ、飛んだ・飛ばないで熱くなれるほど若くはないし、動機が不純な方が私のようなノンポリには向いているかもネ・・・そういえばノンポリなんて最近使われないよね。
新しい接着剤を使うのにいきなりラミネートから始めましたが、その「仕込み」で一応すべてのテンプレートと必要パーツは切り出しました。垂直と主翼翼端ラミネート用の型はボール紙、主尾翼リブのテンプレは0.4mmベニヤ、胴枠その他は1mmバルサ。これを全部使うかどうかは解りませんが、まあスタート地点の儀式だと思って頑張ります。
リブはどのタイプにするか・・・迷っていますが、テンプレート作った事ですし、必要枚数だけ先に切り出しておきます。使う枚数が少ないので通常のリブを使っても重さ的にはそんなに影響は無いと思います。串型機ですから当然尾翼はデカイ=重くなりそう。
ラミネート用のバルサを濡らしてボール紙に貼り付け、各2枚計4枚をとりあえず一晩乾燥させます。テープで固定する部分はバルサがつぶれない用にもう1枚捨てバルサを挟んでおきます。
乾燥後に2枚をデューコ・セメントで貼りつけますが濃度が未知数? ガラス瓶に入れたデューコ・セメントにアセトンをスポイトで落としながら薄めていきますが、どれくらいの濃度で接着力が充分なのか解りませんから先ずは適当・・・
テンプレートからはずして調べてみます。やはり接着剤の薄い部分は隙間が出来てます。何度もアセトンで濃さを調整しながらその感覚をつかみ、これくらいっかな?ってところでラミネート作業は終了。
強度的には瞬間を使った方があるように思えますが、これで軽きゃ良いんです。デューコ・セメントを使うにあたって必要な物はガラス瓶2個(デューコ用、アセトン用)そしてスポイト、接着用に爪楊枝代わりの0.4mmピアノ線、面倒ではありますが習慣にしてしまえば使えるかも?
すべてのパーツが揃ったところでデューコ作戦開始です。デューコの粘度はそれなりに体感しましたから、ちょっと濃いめになったらすかさずアセトン攻撃しながら進めます、これはこれで楽しいかも・・・アセトンの比率はどれくらい?って聞かれてもまったく解らない「秘伝のたれ」状態でございます。
胴体側板はフィルムを間に挟んで2枚作りますが剥がす時が最初の難関、今回は無理すると折角作った側板がバラバラになってしまう恐怖がありました。しかし恐る恐るカッターを差し込んでいくとパリッと綺麗に剥がれて見事大成功。やはり瞬間ほどの強度はありませんが、それでも頑張ってます。
側板2枚を立てて角胴を作ります。最終的に胴体上面の角材はゴムの通り道になりすべて取り去る事になりますが、真面目に接着していきます。先ずはここまで完成しましたが、接着はねばりがあり、しかもポロッとはずれることも無さそうですので、このまま行っちゃいます。
デューコちゃん、「やれば出来る子」に一歩近づいたかな?