Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

North American F-100 Super Sabre

2024-07-10 | PEANUT SCALE MODELS
North American F-100 Super Sabre (セミスケール・ピーナッツ)





最初に図面を見た時あまりにもシンプルで完成時のスタイルを想像することが出来なかった・・・
ディック・バクスターさん設計ですから彼の名機「プシーキャット」を思い出します。





製作のきっかけは極めて単純、ネット上で完成写真を見たから・・・なんですが、図面を眺めてみると上下逆に取り付けられた水平尾翼、そして極めつけは台形で中央部が一番太くなるボーリングのピンのような胴体でしょうか。上面図がありませんからその辺のところは実際に作って形にしてみないとイメージがわかない部分です。最大限に搭載できそうなゴムも魅力的ですが一宮のインドアで果たして旋回するのか?これだけ胴体が長いと思いっきり直線飛行しそうな予感・・・
悩んでいる暇があったら作り始める!ことです。





胴体側板は何の問題もございませんが、図面に描いてあるような台形の断面にするには何か治具が必要?
ちょっとやそっとの「台形」には見えないし、そんな角度で正確に作るにはどうしても何かの助けが必要かと思います。





そんなこと考えながら側板が出来上がったら図面上の1枚だけある主翼後縁と接するA-A断面をそのまま胴枠にしてしまう方法で組み立てることに(図面切り抜き部分)、これで歪な胴体が出来ることも無くなります。主翼前縁と接する部分も図面指示通りの胴枠を作り前後2枚の胴枠だけで先ずは角胴にします。





これで胴体の幅が決まったらその流れで後端部を接着、そしてノーズの幅が決まれば残りの部分を胴体のラインが崩れないように角材を接着して行きます。





こうしていつものピーナッツとは違う異様なカタチの胴体が出現します。何処から見ても不思議なお姿。しかし何処かにスーパーセーバーのエッセンスが漂っています、たぶん。





残る部分の橋渡しが済んだらこれで胴体は完成です。
悩んだ割にはあっさり出来上がった感じ。日頃の悩みを吹き飛ばしそうな大量のゴムが積めそうです。





主尾翼は写真を撮る程の箇所も無くスイスイ、気が付けば木地完です。
思っていたより軽く仕上がりました。





お仕事の合間に「イラレ」で作っておいた専用印刷紙。実機通りのデザインにする程の根性も無くここはそれらしく作ってみました。





存在感ハンパ無くお見事な体形です。





主尾翼は片面貼りですからシンプルそのもの。





良く解らないのは取付角をどれくらいにするのか?キャンバーの強い片面貼りですからちょっと迷います。まあいざとなれば少し削って変更することくらいは簡単に出来そう。





尾翼の紙貼りは裏面にせず表側に貼りました。少しだけキャンバーの逆Rが付いていますが、今の所その効能な謎のまま。





主尾翼を接着したら何だかイメージが変わって来ました。これはナカナカのシロモノ、スーパーセーバーになり切ってます。





紙貼りの増加分は1.4g程でした。これにプロペラがつけば完成です。





短時間で製作して楽しむにはストレスも感じない程良い機体でした、リハビリにも最適?








完成重量4.06gでした。これで飛ばなかったら・・・





尾翼の取付角が気になる今日この頃・・・



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One day in June before the rainy season

2024-06-29 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.2





紙貼り始めます。
せめて機体番号くらいは入れましょうよ・・・ってことでこの図面から拝借しました。実際この機体に関して調べた訳ではありませんからどんな色なのかも解りません、ここから先は空想の世界で。





黄色とオレンジもプリンター印刷、そこへ機体ナンバーを追加しました。モーター・ペグの位置は前に出そうか悩みましたが図面通りにしました、信じられない位長いゴムが入りそうです。コレを喜ぶべきか・・・最近はこんなにループの長いゴム使ったことはありませんからちょっと興奮します。当然ノーズバラストの仕打ちが待っていますが覚悟の上。





胴体の側面から始めます。





水分でバルサが捻じれるのが怖くてスプレーボンドで貼ってます。





バルサが波打つこともなく今のところきれいなラインを維持してます。





左右面と上面を貼ったら胴体にねじれが出ていないか確認します。ねじれが出た場合は最後の下面を貼る時に修正しながら貼ります。
バルサが紙の引きに負けそうな時には下面から助け舟(補強)出す場合もあります。





面倒な窓フィルムと足回りを追加します。フィルムは100均で売っている透明度の高い極薄フィルムの袋を使っています。この手のフィルムには色んな種類がありますから気長に探すことが必要です。





脚カバーとスパッツは頑丈に付ければ壊れる時も派手に外れます、ピアノ線との接着はスパッツの裏側のみで胴体付け根の部分は自由に動くようにしました。「柳に風」余程の事が無い限り外れることはありません。





フィルムを貼るのはトンボ製の「ピットマルチ2」を薄めて使います。フィルムには糊を付けないで窓枠に塗って乾燥したら貼り付けます。その後に同じ黄色の紙を細く切ったもので周りをカバーしてます。





主翼を差し込んでみます。紙にしわが出来ていないか? 左右の翼にねじれが出ないかも一緒にチェックします。





主翼はこのままでも十分飛行には耐えられますが、この機体には支柱が存在します。
組み立て式の場合にはこれをどうやって細工するか悩むところ。





色々考えた末、支柱の主翼側はケブラーの繊維を瞬間で固定、ただし自由に動かせるようにバルサ同士は直接接着せずケブラーの繊維だけで繋がっています。胴体側の固定はピアノ線をパイプに差し込むスタイルです。





反対側(内側)をつなげば支柱の折り畳み自由度は増えますが支柱と翼に隙間が出来て見苦しい・・・可動範囲は狭くなりますが外側で接着しました。





水平尾翼は取付角差を増やす時のために少しだけクリアランスを。





垂直尾翼は完全固定、水平尾翼は前縁部分だけ接着しました。





これで「完成間近の雰囲気」が漂って来た感じ。





最後にプロペラを作って取り付けたら完成!

「ボストニアン以上・スケール未満」
シンプルだけど何処から見てもスケール機。こんな機体がもっと増えると良いんですがスケール屋の「コダワリ」がそれを阻害している部分もあります。キットとして売る側もビジネスとして成功しないと生活が懸かってますし・・・ 難しいところですね。


                       (終)


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One day in June before the rainy season

2024-06-21 | PEANUT SCALE MODELS
MICRO-X MODEL TAYLORCRAFT No.1





箱を開けたら図面だけ・・・そのままゴミ箱行は可哀想。
せめてナミナミになっている図面だけでもきれいにして保存する予定が、です。いつの間にか机の上で製作モードに変わってしまう。





紙テープで止め霧吹きしてたら上にフィルムを敷けば作れる状態。最近切り出したバルサを試しに使ってこの簡単仕様の機体ならストレス溜まることなく出来そう・・・いつもの不純な動機かもしれないけど、何か作っていれば心地良いし。





13インチのピーナッツからすれば22インチ(55.88cm)はあまりにもデカイ。いくら簡略化されたキットでもデカイものはデカイ!「これ出来たら邪魔だよね・・・」なんて考えながら胴体を作ります。





フィルムを挟んで胴体側板が完成。バルサは予想に反して頑張ってますが紙貼りに耐えられるかどうかが焦点。





2枚完成しても不安は消えずもうここで止めるか・・・長い小休止。





ならば主翼!でこちらを作り始めます。こちらもひ弱なんです。





一応キットの図面ですから最低限の保証はあるはず、その辺は大丈夫でしょう・・・と信じながら作ります。





そして胴体を組み立て最後に尾翼も作って終了。いろいろ考え込まないから早いこと早いこと。





スケール機としてお粗末ですが、それを承知でデザインする方も製作する方も納得できれば「こんなにシンプルにスケール機が出来るのなら喜んで」この世界に入って来てくれる人だって出てくるかもしれません。難しいことは考えず、手を休めず一気に走れば何とかなる。





おそらくキットに入っている材料よりは軽く出来たと思います。突然不自然な壊れ方をする可能性はありますがそれはバルサの選択を間違えた時に起きます。この後の行程でそれが起きませんように・・・





翼端が残っていました。手ごろなバルサが見つからない、ラミネート用のバルサの残骸を使って図面上で手曲げ。アウトラインが決まれば瞬間で。





この機体の最大の問題。22インチスパンの機体をどうやって保管するの?デカイ箱作っても良いけど・・・





小さくしましょう!せめてピーナッツ並みに。
頑丈な葦のパイプを使って左右の翼を繫ぎます。パイプは割れる危険性がありますから先端だけバルサを押し込んで予防。主翼中央のメス側はエサキの紙を瞬間で固めたパイプを使います。ここだけ見ればひ弱そうですが主翼全体で考えると十分な強度、このパイプが折れる時には先に主翼が折れます。





繫ぎ目の加工は厄介ですが隙間が出来ないようにピッタリ合わせます。





余計なものを一切省いた全体像、潔いシンプルさ。





おかげで軽量化も簡単です。

                           (続く)


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One day in May No.4

2024-06-12 | PEANUT SCALE MODELS



小型ライトプレーン機を作ってみました・・・「異種格闘技」編

ワンデザインで競技するCFFC(中部フリーフライトクラブ)のイベントが庄内のホームグラウンドで開催されることになり部屋の整理の合間に1機作ってみようと・・・
昔の竹ひごとヒノキを使った機体を如何にインドア機の考え方に近づけて飛行調整すれば良いのか?なんてちょっと難しそうです。1本胴の機体は最近ではオートジャイロで経験しましたが弱いバルサを使うと胴体が捻じれたり撓んだりでゴムを巻き込むとあらぬ方向へ飛んで行ったり突然落っこちたりで苦労しました。背中をカーボンで補強したりすれば少しは安心でしょうがなるべくオリジナル機の図面に忠実に作ることにします。
機体は昭和の時代に発売された「ベビー悟空号」、キットの販売価格は当時30円だったそうです。





ボール紙と図面、そしてスティック糊。





これで翼のアウトラインを切り抜きます。





ボール紙2枚重ねのテンプレートが出来ました。





先ずは竹より少し弱めですがバスウッドを使って3枚重ねのラミネートで強度を確保、重量もそんなに軽くは無いし細くした上質な竹の方が丈夫かもしれません。
この状態では水で濡らしたバスウッドを重ねただけで接着はしていません。





乾燥したらテープをはずしてみます。強度的にはこれで満足ですが、やはり少し重いかも?





そこで0.8mm厚のバルサを同じように3枚重ねて乾燥させてみました。これなら少しは軽くなるはず。
いつもは水性ボンドで貼り合わせますが今回は極薄の瞬間を使います、仕事が早いし強度も出ます。





バルサとバスウッドの水平尾翼です。見た目バスウッドの方が細くて軽そうに見えますが・・・





主翼も同じように図面上でリブを接着したら翼台で左右を結合させます。心配なのでガセット(三角材)を追加しました。
翼のアウトラインは忠実に再現出来ました。中間リブは接着面積が少ないので外れそう・・・





バルサの材料でも同じ作業をします。こちらも上反角を維持するために細いウエットカーボンで補強しました。





バスウッド主翼。





バルサ主翼。
大差はつきませんがやはり手で持った感覚で判断できる差です。





すべての翼が完成しましたので・・・皆さんご一緒に!
バスウッド翼。





バルサ翼。
0.09グラムの差は大きいのか小さいのかじゃなく、バスウッドではやはりバルサに勝てないという事でした強度的には殆ど変わらない感じがします。





胴体用のバルサを追加してみます。
バスウッド機。





バルサ機。
胴体用のバルサ角材も同じような材料を選びましたがここでも少し差が出ました。もちろん軽い方をバルサ機に使用します。





面倒な翼の製作が終わって今度はプロペラ。
9センチペラは初体験。もう外形は思うがままに・・・これ以上巾広くする勇気はありません。





ピスタチオ機用のプロペラ工作道具?
最初は14cmのペラを作ってたヤツを使います、だんだん小さくなってゆく運命。





プロペラシャフトのピアノ線は強制的に0.4mmです。





それにしてもピーナッツのブレードと比較するとこんなんです。





プロペラハブの竹ひごは1.6mm径位の団子の串。





ブレードの溝に合わせて竹ひごの高さを決めます。





かなり「アバウト」な作りですが位置合わせをして問題なければ溝に瞬間を染み込ませます。





破損を見込んで3セット。





いつものピスタチオ用ペラと似たような重さ。





コメタルは0.5mmのアルミ板から作ります、ピンバイスで0.4mmの穴を開けて。





これで紙貼り前の準備が出来ました。
バスウッド機。





バルサ機。





仕事の合間に翼紙の印刷、紙は石州600匁。
歌舞伎仕様と・・・





短歌・長唄仕様・・・
室内機でしか使えない地味な色使い。





紙貼りはスプレーボンド3Mの55番。





主翼もスプレーボンドで貼ってから周り(外周)を水性糊(アクアピット)で補強。





いよいよ完成近づいて来ました。
バスウッド機。





バルサ機。約0.2グラムの差ですがバスウッド機の方がガッシリした体格の元気な子に・・・





バルサ機の方は何処かひ弱な感じがしますが少しの風なら屋外でも大丈夫。





最終的にプロペラを取り付け主翼を図面の位置にした状態で・・・





もちろんこれでは「ど・テールヘビー」ですからきれいにグライドするまでノーズのコメタル先端に重りを付けます。そして飛行可能な状態にしたら約1.8グラム。





バルサ機の完成重量。このまま飛べば宜しいんですが・・・





こちらもグライド調整したら1.47グラムとなりました。
主翼を後ろに下げれば当然軽くなりますが、飛行が不安定になることを恐れて図面に近いところで納めました。


いやー楽しかった!

主翼は翼台の前縁と後縁部分にカーボンの板を差し込み、胴体側にはカッターナイフで中心に沿って切り込みを入れ、そこにカーボンの板を差し込んでいます。前後に移動可能で迎え角も差し込み具合で変更できるようにしてあります。何度か動かしていたらゆるくなってきますのでネバネバ系のトンボの液体のり「PITマルチ2」を使っています。





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One day in May No.3

2024-06-06 | PEANUT SCALE MODELS
Peanut タイヤ戦争・・・





いつもは引き出しの中に転がってるバルサブロックの端切れを使って作りますが、生憎そんなのが見つからない時は面倒でも大きなブロックから切り出さないといけません。まあそれでもいつかはこんなお仕事しなくちゃいけない訳だし・・・





タイヤがどれだけ出来るかどうかなんて考えないで適当に始めます。





もう何年も前にハンズで買ったバルサブロック。最近はこんなソフトで軽いのは絶対お目にかかれません。良いものを見つけた時には絶対勝っておくべきです、たとえ不良在庫と言われても・・・
シールは剥がして記念にとっておきましょう。





この木目を見て一体どのあたりなのか?なんて考えないで、軽くて丈夫なタイヤが出来れば問題ございません。





4本切り出しましたがこれでも大きな重量差があります。





その4本に軽いものから順にナンバー付けておきます。





ライン入れて細かく切ります。もちろんここでも重量差が出ると思います。





同じ作業の繰り返し・・・ちょっと飽きてきます。





サイズを整えたらもう一度測ってみます。





これが平均的な重さ。





こうしてみるとかなり差があるのが解ります。





今回必要な2個をテストで削ってみます。





マッド・ブラック秘伝のタレを塗って・・・





乾燥したらシルバーのシールで目隠し。





一番軽いバルサを使ってますからそれなりのタイヤが完成しました、これなら許せる。





(付録)プラカラーの瓶に紛れ込んでいた銀色塗料?
「こすって銀Sun」いかにもなネーミング、なんでこんなの買ったの?

おそらくW.W.1機のカウリングなんかにこれ使ってこすったら凄いことになると思ったんでしょうね。
でも結局使わなかった(使えなかった?)のは説明書に「可動部など頻繁に手の振れるところは適しません。」
銀磨粉なるものは一度塗ったら素手で触るのは厳禁で指紋がついてしまう取扱注意品だったんです。頻繁に触るカウリングなんかに塗るのは無理だと思って諦めたんでしょうな、何か他の使い道探しましょう。


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One day in May No.2

2024-06-03 | PEANUT SCALE MODELS





細く小さなダイヤモンド・ヤスリは色々と持っていますが、時にはまだ大き過ぎたり太過ぎたりして使えないこともあります。イライラしてる場合じゃなく何かで対策品を・・・食べていたアイス・キャンディーの棒を口から出したら先端に厚めのカーボン・シートを接着、そこへタミヤのサンディング・ペーパーを瞬間で貼り付けたらまあ便利な事。ノーズソケットの前面にあるエンジンが覗ける穴とか小窓のエッジとかガセットの修正とか色々使いまわし出来ます。道具の軽さって重要で軽くなればそれだけ力を入れなくなりソフトな仕上げが出来そうで重宝してます。





裏側はこんな感じ・・・爪磨きにもなるかも。





小さなダイヤモンド・ヤスリより厚みがないので余計な所を削らない・・・





街で見つけた綿棒!
何が重要かと言いますと上に書かれた「竹軸」の二文字、竹だぜ竹!お値段は金100円也。  
「しっかり折れにくい」ってそんなに力を入れて綿棒を使うことはありませんが、実はそこがこの綿棒の一番のポイント。





早速綿の部分をむしり取ります。美しく整形されたバンブー・シャフトが出てきました。





待ち望んでいたのはコレだ!と少しだけ興奮しながらサイズをチェックします。
理想的な2.4mmです。





いつも使ってるプロペラ・ハブ(右)と比べるとちょっと太め・・・でもきれいに整形すればほぼ同じサイズで同じ竹製。色白ですから少しやわらかいのかも。
ムフフ・・・これで200機分のプロペラが出来ると思うともう嬉しくて夜も寝られなくなりそうです。因みに先端に付いた「綿」を取り除くのはちょっと面倒です。まだまだ在庫がありますから当分手を付けることは無さそう、キミも新しい不良在庫になるのか?





「使いきりタイプ面相筆」お値段は忘れましたが、ちょっと色塗りしたい時には便利そう。まあ「隙間産業」みたいなもので、たまにしか使わない高価な面相筆1本買うよりもこの方がお買い得?





早速1本出してみます。作りはそれなり、先端もそれなり、ちょっと腰が強いかも。プラカラーを塗ってみたら普通に使えました。そもそも使いきりですから大切に使い愛着が沸いてくるようなシロモノではありません。ちょっとした修正とか部分的な塗料の剥がれなんかには使えそうです。

しかーしいつもの癖で塗り終わったらシンナーで洗ってキャップをして袋に戻してしまう悲しい貧乏人のサガ・・・これ「使いきり」じゃなく「エンドレス」なんだけどメーカーからクレームは来ない・・・





動力ゴムのループに使っていますスプリット・リング。色々あるけどこのスタイルが最高。実はこれよりもう一回り小さなものがあるのですがこのメーカーではこれが最小。2mmから2.5mm程度のゴムにはこれで十分なんですが、1mmプラスのゴムにはちょっと大き過ぎます。ブレイジングしたゴムを痛めることもなく、プロペラ・シャフトのフックにもかけやすくなります。





「グルーイット」が世の中から消えてしまい色んな水性ボンドを使って来ましたが、現在はコレを使用中です。濃い目ですから水で薄めていますが接着力には問題ありません。ただし水浸しにすると根性ではグルーイットに負けます。





瞬間ノズルが無くなったのでIMプロダクツのノイズレスパイプからライター使って少量生産。思い切り引っ張って同径部分を切り取りタイヤのシャフトを通すパイプにも流用しています。昔は鉄道模型屋さんで高価な極細真鍮パイプを買ってました。





思いつきで角材も切り出します。折角切ってみたけど使えそうもない角材がたくさん出来ることも良くあります。
右端は弱すぎて真っ二つに折った不良品、中央は部分的に使えそうな準不良品、先端オレンジの左端が今回何とか使えそうな1.2mm角です。
打率2割六分八厘・・・

(続く)
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One day in May No.1

2024-05-31 | PEANUT SCALE MODELS





格納庫に長く居座った14bis兄弟も完成して個室マンションに引っ越しました。これでやっと空室になるのか?と思えばそうでもありません。作りかけの機体の残骸や機種不明のスパッツや切り出したリブ、タイヤ用バルサのストック、製作途中のプロペラブレードのなど優良&不良パーツが色々転がっています。





そんな格納庫のお掃除をして次にクローゼットから飛び出した状態で足元にあるキット類も一緒に整理しました。まあコレの時間のかかること! もちろん箱を開けて中を眺めなきゃ早いんでしょうが・・・ ついつい開いてしまいます。キット内の材料を整理し図面を元に戻したら一瞬だけ完成したかのような気分を味わい再度封印します。たまには衝動的に作り始めることもありますが、途中で電池が切れてしまうと箱の中に納まっていたものが入らず余計な荷物となって新しい「不良債権」が出来上がります。ここは慎重に判断して出来ることなら作り始めないよう?にブレーキをかけながら楽しむことが求められます。





しかし今回、最後に手に取った「悪魔の赤い箱」・・・これはマイクロX社のキットですが手から離れません!
何か不思議な感じで人を引き寄せる赤い箱を開くと出てきたのは丸まった図面と変色したバルサの角材が数本のみ、プリントされたシートバルサや紙、そしてプロペラなどの小物パーツが入っていません。「不良キット」という事で即ゴミ箱へ処分してしまうのも可哀想です、作ることはないけど一応手元に置いてそのまま数日間放置してありました。機会があれば暇つぶしになるかもとも思いますが・・・





しかしこの赤い箱、目が合うたびに何かを訴えるような・・・13インチのピーナッツからすれば22インチなんてデカイから邪魔だし、図面にはSimplified version(簡略化された仕様)とかになってますから恐らく日の目を見ることもないと思っていました。丸まった図面だけでも「くせ」を直して保管しようと逆に巻いたりアイロンかけたり机の上にテープで止めたりしているうちに何だか愛着が沸いて来てしまい、パーツなんか簡単に作れそうだし特別に必要な物もありませんから「箪笥の肥やし」になる前にこれも何かの縁です、机の上で図面のくせ直してる間に作れそうな気がしてきました。余計な荷物が増えること承知で最後まで完成させることにしました。いや、まだ完成してませんから未来の「お荷物」に変わりありません。このキット製作は次回の製作ネタとしておきます。
そしてまだまだ出てくる整理品・・・





東邦のドープやシンナーが姿を消してから、パクトラのドープを使っている身としては正直困っていました。ドープがきれいに溶けてくれるシンナーが無ければ使えません。ある日釣り道具屋へ行った時(わたくし魚が苦手で釣りが全く出来ません!)重心合わせに使う「おもり」やモーター・ペグ用のパイプなんかを買って帰る時、釣り竿の自作コーナーでTOHO,inc.製の「薄め液」を発見。ウレタン用塗料の薄め液ですから当然ドープにも使えると思い2本購入しました。早速使ってみると問題なく使えました、これでドープが無くなるまでは安泰、しかしそのドープも底をつきました。現在ではプレシュリンク後の紙の表面ケバ取り作業用の塗料はクレオスのクリアーを使っています。ところでこのトーホー製「"EX"塗料共通うすめ液」はとんでもなく高価です。今まで1/2リッター缶を使っていましたが、それに比べると同じ量で約4倍以上します。これを売りたいがために昔の缶入りシンナーは廃止にしたとか?





同じく放置してあった小さな箱の中身はサンディング・ブロック。これはベースとなる「ハレパネ」が名古屋栄の東急ハンズ閉店時に破格の値段で放出されていましたので購入。そのままでは邪魔なのでタミヤのサンディング・ペーパーを切らずにそのまま貼り付けて作ったものでした。イザという時に必要ですが1枚だけ作るのも面倒ですからいつも一度に大量生産です。総数50枚ほど・・・





そんなに使うのか?と思いますが意外と早くなくなります。使いたい時には好みのサイズに切ってそのまま使い捨てですから消費量が多いのかもしれません、ところで何番が一番早く無くなるか?ですが「320番」です。





バルサも良いものが見つかると次期戦闘機の何処かに・・・とか妄想しながら近場に置いておきますが、製作開始時には必ず忘れます! これもコシがあって軽い素敵な1枚ですから行方不明にならないように図面と一緒のケースに入れてありましたがその図面に挟まれて雲隠れしていました。





こんなのが出てきました。ケブラーの糸です。今までプロペラ製作時に使用していましたケブラーの糸は非常に細くて巻きやすく瞬間の染み込みも良く少量で効果絶大でした。今回購入したケブラー糸ですが0.4mmと歌っていますが太い!1mmくらいありそうな雰囲気です。3本の糸が寄ってありますのでそれをほぐして三等分してもなお太い!
どーするコレ?とか悩みましたが今度はその三等分したその1本をほぐして半分にすると丁度良い感じ。面倒ですが今後はその作業が必要となりました。もっと細いものがあればまた買ってしまいそう・・・ お値段的には文句ありませんがね。まあ台風が来た時、家の補修に使えそうな強度ですから使い道は他にあるかもしれません。





引き出しの奥から出てきた未確認パーツ。ネオジム磁石はピーナッツには使わない・・・コイルスプリングはフランスのロジェさんの依頼品予備かも。彼はコレをかたくなに双発機に使いたがっていました、どう考えても重いでしょ!プラ材料の丸棒や六角棒は何かに使えそうと購入しましたがこのサイズは太過ぎました。エンジン・シリンダーのボルトの頭やカウルの留め金、配管など色々。しかし未だに使い出せません。





剃刀の刃で輪切りにして頭を丸くしてリベット・・・とかなら他にも専用パーツが存在しますからどうしてもそちらに行ってしまいます。





出ました!100円カッター・コンパス。商品名は「コンパス・カッター」、考えればこちらの名称の方が正しいのかも。未開封のまま放置です。現在3個も活躍中ですから早急に必要なし。このコンパスを可能な限り改造して小さな円を切り出せるようにする記事を読んだのでサンプルにおひとつ・・・でも全体的に作りが頑丈で重いので相当なダイエットが必要ですね、小さな円は軽いコンパスの方が切り易い。





昨年青森県三沢市で買ったお人形・・・現在まで使い道は無し。ピーナッツにはやはり大き過ぎますので大型機を製作した時には是が非でも乗っていただきましょう。

(続く)

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14 bis No.11

2024-05-13 | PEANUT SCALE MODELS




胴体に主翼をはめ込む時、エンジンが少し邪魔になりましたが何とかクリアー。
主翼の迎角もちょっと悩みましたがあまり必要以上に考えず最初に決めた角度で接着しました、最悪どうしてもダメなら取り外すことも可能です。





先尾翼は重心合わせをしてグライド調整してみないとわかりません。薄めたボンドで仮付けし角度が決まったら張り線を追加して動かないようにする予定です。





プロペラシャフトのピアノ線を差し込んでみます。何処にも接触することなく胴体内を通過。





プロペラを取り付けました。





プロペラを回転させてみます。大丈夫そう・・・


過去最長の製作期間を記録した14bisですが、完成してしまえば一体何処で時間を要したのか?
確かに色々悩んだ箇所はありましたが、大げさに考え過ぎていた可能性もあります。
考えているばかりで手が動かず先に進めない期間が長すぎたのだと反省しています。


ひとまず完成写真です。































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14 bis No.10

2024-04-16 | PEANUT SCALE MODELS




何か使えそうな物がないか探すんですが・・・ ピッタリサイズのリングがありません。こうなりゃ作るしかない。そこで径の同じ筆にプラスティックの丸棒を巻いてみる。





ちょっとドライヤーで温めてから抜き取ります。





カッターで切り取ってリングの完成! 
左手で操縦するエレベーター系統の操縦桿リングの完成。
この操縦系統と両腕はつながっていますからサントスさんの胴体は機体と接着しないで吊り輪状態の腕だけで支える・・・
これもアリかな?とか考えましたが、そうするとある程度腕の筋力?が必要となります。そんなにマッチョな体形でもありませんからやはり何処かに接着することにします。





何だか同じような写真ですが前回から何処か進展したの? 

一番重要な腕が伸びてるんですが、これ実は面倒な作業なんです。
腕の長さと角度を考えて取り付けないとおかしな場所におかしな姿勢でサントスさんが立ち尽くす・・・ことになってしまいます。
切ったりつないだりを数回やり直してこんな感じになりました。





もちろん腕の幅も重要でバルサの角材で矯正中、この幅じゃないと操縦系統と上手くつながりません。





これで皆さん同じ幅!!! そして「団結!!!」 
こんなことでもしてないとネ。





見る角度でイメージが変わるのでもう少し手を加えるか悩みます。





色塗りしたら刺してある爪楊枝を抜き取ってリューターで内側をきれいにします、0.001グラムの軽量化。





結局最後にグレーのサントスさんは首を切り落とし、ちょっと細く長めにする工作をしました。





それでは愛機に乗って頂きましょう。





バランス的には問題なし。





背中に哀愁が漂っていれば成功です。


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14 bis No.9

2024-04-08 | PEANUT SCALE MODELS




14bisの一番「絵」になるのはこの角度からの胴体なのかもしれない・・・
なぜならこれ以上盛り上がる所が他にございません。





エンジン本体はピッタリ収まるサイズに決めて作っていますが高さや前後方向の位置合わせは慎重に、「ここしかないだろ!」という位置はそんなに広くないのですがそれでも神経を使います。





位置が高過ぎると不自然だし、低過ぎるとゴムに当たる・・・
少しだけ傾いていても変!
何度もバルサくずでカイモノしながら接着します。





同じく操縦席のバスケットも取り付け方に苦労します。
薄めたボンドで仮付けしてみます。





収まってしまえばなんて言う事もない・・・
この中をゴムが通り、切れたらすべてが吹き飛ぶ! と考えると少しは気が楽になります。





この光景をこうして見られるのもそんなに長くはない。





主翼がここに被さってしまえば「何かついてる」くらいにしか見えないかも。このまま主翼を付けないで眺めていたい・・





ちょっと心配になって主翼を差し込んでみます。少しだけ接触しますが注意して動かせば翼側の支柱が外れることはありません。
うーーん、目に飛び込んでくる程の圧倒的なオーラは感じませんが・・・
この夢をパイロットに託そう!





エンジンが一区切りついた所で今度はサントスさんの出番。
首を細くしたり服が「着やせ」したように削ってみます。





ネクタイはプラシートで新調します。
しかし君達まだまだふっくらしてますよ。


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14 bis No.8

2024-03-28 | PEANUT SCALE MODELS




アントワネットのV8エンジンを調べるために14bisの写真を色々と集めましたがそのエンジンの前方には粋なスタイルのサントスさんがいつも一緒に写っています。スーツの下は白のワイシャツにネクタイ、汚れたつなぎの作業服なんか着てません。操縦席のバスケットが空のままじゃ不自然ですからサントスさんを乗せないと14bisにならない・・・

ベースは完成していますからちょっとスリムにして塗装すれば先は見えてます。腰から下は透明人間となりますが腕や指先は機体に合わせて細工しないといけません、これがちょっと面倒。





先ずはエンジンから、金属は一切使わず紙粘土と葦の穂先部分だけでパーツを作ります。





排気マニフォールドの配管作業は同じものが8本必要です。紙粘土を乾燥途中にすべて同じRにすることは不可能ですから簡易の治具を作ってその溝へ押し込みます。太さも調整しないといけないので面倒ではありますが”空中治具”で作るよりは一応揃ったまともなものが完成します。





長さを調整して切り落としますがここでは角度も決めて切らないと面倒なことに・・・





それなりに同じパーツが完成しました。曲げた部分が乾燥途中で戻ってしまうものもありましたがそれは潔くゴミ箱行き。





シリンダーは難解な形状をしていますがここはシンプルに・・・





排気マニフォールドの2本を角度調整して接着する治具、ここに放り込んで瞬間流せば同じものが出来るはず。





勢いよく瞬間流すと治具と一体化してしまう危険性アリ! 剥がすの面倒でした。





エンジンの土台となるブロック部分。下をゴムが貫通しますから何処まで切り落とすかは機体に載せてみないと解りません、最初はちょっと大きめに。





木目が出ないように紙を貼ります。出番の無かった銀色の紙でしたが久しぶりにお役に立った感があります。





その土台の上にシリンダーを並べていきます。配管パーツも一列になるように接着面の端を剃刀で薄切りしながら調整します。





瞬間で固めた糸を使ってワイヤーを取り付けます。





まあまあの出来? 気になるのは重さだけ。





もう少しダイエットしないとノーズに積むバラストの量が増えそうです。

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14 bis No.7

2024-03-21 | PEANUT SCALE MODELS





紙貼りは今のところ何の問題も起きず最後に残った翼端の部分を貼ります。黒の矢印は「紙の目注意」のお知らせ。既に張ってあるものと同じにしないと変なしわが出ます。





そして左右の翼を繫ぎます。ここでピッタリ接合できるか否かは精度の問題!1本だけ微妙に短かったりそのままつなぐと左右で捻じれが出たり・・・というのはいくら頑張っても「生もの」ですから問題は起きます。上反角やスパンを確認して極薄の航空べニアでジョイントします。翼のねじれは出なかったものの1本だけ1mmほど隙間の空いた所はこのジョイントで修正します。0.8mm厚のソフトバルサを使ったスパーだけでは当然持たないので強度的にもこのジョイントのお世話になっています。





翼の全体像が完成しました。1枚の翼では何だかひ弱に見えましたがこうして箱型の構造になると思いのほかガッシリしています。





通常の翼3枚分くらいの重さはありますが・・・





胴体幅に合わせてマウントを作り主翼に仮接着し一度胴体にはめ込んでみます。
ここでは迎え角とか、胴体が斜めになっていないかとか、心配の種は山ほどありますが何とかなりそうです。





足元がすっきりしたままですから車輪を取り付けます。単純にピアノ線の車軸にタイヤだけじゃ寂しいので少しだけ加工して。





実機のゴムを利用したショック吸収装置は良く出来ていますが同じ様に加工するのも大変ですから「見た目」それらしく。





葦のストローを使ってますから割れやすくて大変!





アブソバーのゴムを巻きます。左右非対称にならないように・・・





0.5mmのカーボンシャフトを取り付けて完成。

問題は張り線の方で2列とも奥まったスパーの所を通過していますからピンバイスで穴を開けるのに苦労しました。ピンバイスの使えない所はピアノ線の先をヤスリで削って差し込む道具を作ったりして何とかクリアー。





張り線の「ペケ印」が前後2本重なるように注意しておかしなところは修正します。





翼はこれくらいにして今度はパイロットのサントス君、先ずは誰が乗るかの相談。水で半練りした紙粘土をアイスキャンディーのステックと爪楊枝で大まかに造形作業。皆さん実物のサントス君より若干太り気味?

これから数日間は粘土教室がスタートします、飛行機の事は忘れて!


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14 bis No.6

2024-02-29 | PEANUT SCALE MODELS


ハラハラ・ドキドキ!紙貼りです。





エアブラシで塗装済の紙がA4サイズで10枚、これだけあれば少しくらい失敗しても大丈夫、半月前から準備万端。ブラシ塗装にするか裏からチョークで色付けするか悩みましたが結局ブラシ塗装に決めました、双方長所&短所があります。





あまりテンションをかけずヤンワリと貼ってみます。アルコールと水を混ぜたものを霧吹きして乾燥させます。





捩じり下げは付けていません。付けても翼間パネルの取り付けには影響しないと思います。自立安定の強い機体ですから必要なしと判断して今回はパス!





先尾翼は紙を貼ってみましたが強度的にはあまり期待できません、壁に当たって垂直落下したら間違いなくご臨終です。
流れ作業で翼は終了しました。主翼は各片翼ごと微妙に捻じれや反りが出ていますが、これは翼間パネルを挟んで複葉にする時もう一度修正しますから問題なし。左右の翼は最後に接着することにします。





胴体は角銅ですから簡単に終わります、「14bis」の文字は貼る前にアルプスのプリンターで印刷済。
胴体の先が非常に細くなっていますのでゴムの取り扱いには注意が必要、切れたら一瞬で終わる!それでも何とか生き残りの期待を込めてゴムフックの近くだけ胴体内側からプラスティックのフィルムを貼ってあります。





一応最後部まで貼ってから切り抜きます。胴体後半の被膜していない所は塗装するかサインペンで色を付けるか・・・
どちらもコッテリ色を塗ってしまうと何だか主張が強すぎて悪目立ちします、その部分に載せるエンジン、バスケット等の仕上がり具合を見てからでも遅くない!と思い、埋め込んだ状態で判断することにしました。





結局約半分の紙を剥がしたことになりますが、バルサの角材表面には紙が残っています。





そして主翼に戻り「翼間パネル」の接着です。12枚のパネルをリブの上に乗せる比較的シンプルな作業ですが細かなズレや少しの高低差が悪さをして捻じれることだってあるので隙間の空くところは無理に接着しないでバルサをかませながら修正していきます。それで問題なければ最後に水性ボンドで接着します。重いプラスチックの三角定規を翼の上に乗せるのは危険、くずバルサで代用品を作りました。





強引に接着して翼が捻じれたり撓んだりしないように慎重に・・・
一番外側は最後に紙貼りします。





片面貼りにしておけば良かったと思うくらい主翼の剛性が格段に上がりました。






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14 bis No.5

2024-02-20 | PEANUT SCALE MODELS

無理難題? 先尾翼の取付け方法は如何に・・・




どうやったら理想的(旋回調整が容易で、少しの事では壁に当たっても狂わず、ショックを吸収して壊れない)な取付けが可能なのか。この条件を満たす夢のような方法は・・・・ございません!

破損が先尾翼だけで収まったほうが修理には有利かもしれませんからあまり頑丈に取り付けるのも問題です。しかしそれによって飛ばす度に飛行が変わったりするのも考え物。そのあたりのサジ加減が難しいんです。
先ずは上昇下降の角度はゴムを取り換えることによる重心位置の移動も含めてグライド調整で絞り込むことが出来ます。これは部屋の中でもある程度調整が可能です。しかし旋回半径に関しては実際に飛ばしてみないと解りません。ですから大まかな角度を設定しておくことにします。
旋回方向は左にしてトルクの影響を考えるとプロペラの回転は時計回り(後方から見て)にした方が良いのですがゴムを巻く方向が逆(反時計回り)になります。まあ大きな問題ではありませんが感触として逆巻きは苦手です、いつもの方向(時計回り)で巻きたい願望があります。同じ形態のプッシャー機BD-5は低翼機で左旋回にしたかったのとトルクの影響も考えて左バンクで飛行させるには逆巻きの方が理にかなっていますから敢えてそうすることにしました。
この14ビスの機体に使うプロペラは逆ピッチにして正回転でゴムを巻き左旋回にすることにします。トルクが強烈に出る発航時には直線飛行する場合がありますからなるべくそこまで巻き込まないことにします。

そこで本題に戻ってどんな方法で取り付けるか?ですが、写真のような方法にしました。





これが最適とは思いませんが指先を前方から入れることが出来、そして調整可能なことを優先しました。





アルミシート(缶ビールの空き缶を薄く削ったもの)をプラスティック製パイプの周りに瞬間で接着し、その先端を胴体に差し込んでいます。差し込んだ部分は仮付けでゴム系接着剤を少量使用し、旋回サイズが決まったら瞬間で完全武装。エレベーターの調整はパイプの中を通るカーボンロッド(黒)にゴム系の接着剤を塗ってパイプに通してありますので半固定の状態で角度を決めることが出来ます。こちらも調整が決まれば完全に固定することが出来ます。





過去に作ったピスタチオの14ビスは室内でグライドテスト時に先尾翼が壁に当たり見事一瞬でモゲました。尾翼自体を壊さないようにモゲてしまうことも選択肢の一つですが毎回外れてしまうのも考え物なんですね。

そのあたりのジレンマがこの小さな部分に宿っています。
そして可動具合の調整は「緩すぎず硬すぎず・・・・」何度もやり直します。





翼間パネルの下部(下翼に接着する部分)の整形をします。何せ2機分12枚もございますからテンプレートを作りました。





これがすべて隙間なく下翼に接着できるとは思えません、少しの誤差は必ず出ます! でもパネル毎に修正すれば何とかなるでしょう。





これで主翼を組み立てるパーツは揃いました。紙が貼れますゼ!


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14 bis No.4

2024-02-15 | PEANUT SCALE MODELS




どうにか上部角材の接着が終了しました。下に付いている角材と面を揃えたいので面倒でも両側から鉛のバラストで挟みながら接着します。でも次は両側を切り落として角度を合わせながら前・後縁に接着する作業がお待ちです・・・なんて思うと気分は最高に暗い!





この状態でも翼の剛性は心配したほどヤワでもなくそれなりに頑張ってます。





この後の面倒な作業の事考えたらこんな写真撮ってる場合じゃないんです。





勇気を出して1列だけお試し作業。一気にザックリと切り落とすなんて事しないで1本ずつの繰り返しです。





2本のスパーは前縁側だけ高さを少し増やした方が良かったのかも・・・とか今頃考えても、ね。





翼のバランスは問題なく剛性も増していますが、まあ板ッペラよりはマシな程度でしょうか、それにしては手間が掛かってますけど。





何とかすべての角材を取り付けリブのカタチにはなりました、気の遠くなるような時間でした。





迫力の8枚重ね! そして前・後縁材のサンディングを始めます、前の作業と比べると少しは楽かな?





お試し削り・・・





作業中にスパーの出っ張りを引っ掛けてしまいま、実際のところ1本折ってしまいました。そこで極薄のカーボンシートを瞬間で貼りつけました、重くなるので半分の幅で良かったのかも。





サンディング終了時の重量計測、手が込んだ割に重さは増えていません。





迫力の8枚重ね! 資材置き場みたいに林立しております。





翼関係ではまだ仕事が残っています。こちらも12枚(2機分)作らないといけない翼間パネル。
実際に出来上がった翼のサイズを測り2枚の翼間隔は図面と同じにしました。ただし迎え角は異常に大きいので半分程に。コレが当たるかどうかは飛ばしてみないと解りません、先尾翼との格差を考えるとこれくらいカナ?程度です。





サンプルを1枚作って実際の雰囲気を見ます。、雰囲気も大切ですが重要なのは強過ぎず・弱過ぎず。
張り線は前・後縁ではなく奥まったスパー部分にに張らないといけませんのでそのテンションも考えて・・・





こちらも地道な繰り返し作業です。





でも主翼の時より視界は開けたみたい!



今頃になって1機だけにしておけば良かった・・・なんて思い始めました。
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