Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Tom Hallman's DT (dethermalizer) system

2013-08-20 | PEANUT SCALE MODELS

飛んでる機体を無理矢理降ろす「強制降下装置」 "Dethermalizer timer"

こんなに時間をかけて機体を作って、ゴム目一杯巻いて、サーマルに乗ってしまったら、どうしましょ・・・・

もちろんスケール機でも機体を無くしたくない人はこの「デサマライザー」(通称デサマ)を装備しています。しかし一般的な競技機と比べると複雑な機構が必要となります。

スケール機故、あまりおおっぴらにラインやタイマーが見えるのも、そして尾翼のポップ・アップもさりげなくしなくちゃいけません、それがあたかも付いていないかのように。今回のFairchild PT 26も同じ様なシステムが組み込まれていました、さすが凝った事してますね。

20130805a

ピーナッツ・サイズですと余程の事が無い限り、巨大サーマルに飲み込まれることはありませんが、このサイズですといとも簡単に持って行かれてしまいます。それ故、この面倒で複雑な仕事が増える訳であります。

20130805b

レイアウトを考え、使用するパーツやスプリング・テンションのかけ具合を一度学習してしまえば、同じ様な方法で他の機体にも流用出来ますから、面倒なのは最初だけかも?

アウトドアで機体を永く楽しむためには必要不可欠な工作なんですね。軽く小さく精巧なタイマーが入手できますし、信頼性もパテや火縄よりグーンと上でしょう。

20130805c  Tom Hallman's DT system for Junkers

さてトム・ハルマンさんの機体は過去にさかのぼって20年以上前からこのレイアウトは変わっていません。大昔はパテ・タイマーを使っていたと記憶していますが、最近ではやはりオイル・ダンパー通称「ボタン・タイマー」なんですね。

20130805d  Tom Hallman's Henderson-Glenny "GADFLY"

でも考えてみれば、はっきり言って面倒です!数ヶ月かけて作った機体が遥か上空を悠々と旋回しながら飛行する様はとても気分の良いものなんですけど、そのまま降りて来てくれないと話は別、やはり寂しいですから・・・

20130805e  Tom Hallman's Henderson-Glenny "GADFLY"

ゴムとスプリングのテンションが正確ならば、このシステムは間違いなく機体を降下させてくれます。重量増加には目をつむってこの仕事をすれば救われる事だってありますから!

20130805g  Tom Hallman's Henderson-Glenny "GADFLY"

この写真を見るとスケールのコントロール・ワイヤーだってデサマの犠牲になんかしてません。その上、グライド調整も必要ですからネ。

20130805h   Tom Hallman's Henderson-Glenny "GADFLY"

胴体内にラインを這わせ、外から目立たないようにしています。これも紙貼り前に行う仕事なんです。

20130805i  Tom Hallman's Mig-3

低翼戦闘機は無理でしょ?なんて思いますが、これにも同じシステムが組み込まれていました。普通の輪ゴムじゃなく歯科用のゴムを使っているそうです。

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