Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

1918 Hergt monoplane No.12

2017-03-02 | PEANUT SCALE MODELS

8グラムの葛藤・・・どこで区切りをつけようが、ここから少しでもオーバーすると大変なことになるとかっていう話じゃありません。それでも作ってる人にとってはどこかに目標を決めて、そこに何とか落ち着くよう努力するものです。でもここはほんの少し目標を超えても、楽しむ時間が増えればそれはそれでよろしいものかと? うーん、やっぱそりゃマズイ・・・

そんな葛藤の末に紙粘土を買いに走るのであります。この機体のパイロットはコック・ピットのサイズからするといつものおじさんではちょいと役不足。それでも無理矢理肩幅広くして座高高くして・・・とか考えてる時間の流れは楽しいもんですよ。





紙粘土も種類が増えて選択肢は色々ですが、そもそも100均物と価格が3倍近くする上物とは何が違うのか? 細かな話、白は白でも微妙に色が違うし、粘土の粘度も違えば重さも違うのでしょう。しかしそんな違いはピーナッツに載せる人形にとってそれほど重要ではないかもしれません。





軽量紙粘土を光が透けるまで薄くして、表面にはボックス・ティッシュの1枚の5パーセントくらいしか使わない訳ですから、どちらかといえば塗料の重さのほうが効いてくるのかもしれません。最終的に紙粘土を使う重さは0.1グラム未満だと思います。





このパイロット、胴体の接着前に脳内洗浄いたしましたのでいつもより軽いはずです、ほんの少し。





紙粘土をちぎって丸めては張りつけながらどっち向いて座らせようとか空想の世界に入って行くとたまに抜け出せない時があります。ですからこれに没頭しちゃって造型師や原型師になっちゃう人がいるのもわかる様な気がします。この界隈は危険な領域なんですね。





空気と同じ位軽く作るという前提の下に仕上げることが最大の目標というか、それがピーナッツに載せる人形の「正義」みたいな?訳ですから、たとえ小さくても針金や金属なんかはご法度、存在感があってなおかつ軽いのが一番、それで機体の雰囲気が良くなれば大成功だと思います。





コックピットに収まる範囲で余分なところは切り取ります。内側を削り取るお仕事は塗装の後にしたほうが表面が硬くなっていて安心です。そして色付けしちゃいます。もうあまり凝らずにそっと平凡なオジサンにしました。





で、これは完全に「余分なお荷物」ですから、この分だけでもダイエット引き算することにしました。





そして引き算されるお相手は? ガァーーーン! もう考え直すことは出来ませんよね、お代官さま?





シリンダーを切り取る心の準備が出来るまで先にプロペラを取り付けました。両面で計3枚の紙が貼ってあります。バルサ自体はひ弱ですから紙の強度で何とか頑張ってもらっているようなもんです。





ノーズ・ソケットは円形ですから爪楊枝のピンを差し込んで位置決めします。可変スラストは長穴と角度調整でフレキシブルに。でもこれがフレキシブル過ぎて微調整するのが面倒な時も素直に白状するとございます。





さーて、シリンダーですがどこから勝負しようか迷います。何度もカウルの中に入れながら「見えない範囲」を確認します。そして少しずつ小さなニッパーで・・・





まだまだイケそうなんですが、ちょいと測ってみれば・・・





ほどほどのところに来てますから、微調整して同じ重さまで引き算しちゃいました!
これで君も大きな顔して座っていられるってわけよ。





コックピットに君を座らせる時がいつも一番楽しい時間ですね。だからといってこれをしなくちゃいけない訳じゃないけど、機体が完成した時より楽しいかも? なんですね。


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