“卯”大空を飛び跳ねる．．．

　創作凧を作り続けている元函館東高校教諭の梅谷さんが今年も函館港緑の島で新春連凧揚げ会を行った。それこそ天気予報は「雪マーク」で今日は無理だろうと思っていたが、時折青空も覘く凧揚げ日和、時間にあわせ緑の島へ．．．。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　すでに子供たちは末広町の地域交流センターで梅谷さんの指導を得て作ったという凧が、緑の島を吹き抜ける冷たい風を受け大空に舞揚がっている。この凧には子供たちの願い事が書かれているとあって凧の糸を引く手も真剣だ．．．。
　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　今日の凧揚げ会はＮＨＫテレビ「つながる＠北カフェ」という北海道情報番組で、新たな年への願いを込めた初凧揚げの様子として函館港から全道へ生中継される。中継車にテレビカメラが３台、それに大勢のスタッフと物々しい体制．．．。中継された時間は５分程度と思うがリハーサルを行うなど梅谷さんも大変だ．．．。

　
　いよいよ中継本番、今年の干支（えと）の“卯（うさぎ）”の連凧が大空を飛び跳ねる．．．筈だった。しかし、梅谷さんは揚げる前に「一度も揚げていないし、風が結構あるので糸が切れるかも．．．。」と心配していたが．．．、まさに心配した糸が切れた．．．。揚がれば24年前、12年前そして今年と３代の“卯”36枚の連凧が．．．。それでも残った凧は大空で．．．。

　梅谷さんは創作凧を作り始めて36年、昨年体調を崩して入院もされたとのことですが、大きな声で「願いを込めて糸を引っ張って．．．。」と呼びかけるなどまだまだ元気．．．、これからも凧作りを続け市民を楽しませて欲しい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　ところで、梅谷さんの創作凧が地域交流センターに展示されていると聞き、立ち寄ってきた。センター１階のロビーの天井一杯に龍の連凧やさまざまな目をした愛らしいウサギの凧などが所狭しと並び華やかさを醸し出している。この展示は１月15日まで．．．。