海上自衛隊護衛艦「あまぎり」．．．

　函館港に入港している海上自衛隊護衛艦「あまぎり」（3,500トン）の一般公開が今日行われた．．．。岸壁に係留されている「あまぎり」をカメラに収めようと中央ふ頭に出掛けたのだが、駐車場に車もなくそれどころか人影も見えず、どう見ても一般公開されている雰囲気ではない。

　
　この寒さに市民の足も向かないようだ。１枚シャッターを押しタラップ付近に行くと「どうぞ．．．」と声を掛けられ乗船．．．。「あまぎり」は昨年10月ロシア軍艦「アドミラル・パンテレーエフ」が函館港入港時に伴走して入港しており、その際も駆け足で見学させてもらっている。

　艦上は風が強く、しかも肌を刺すような冷たさでゆっくりという状態でなかったが、隊員の方が艦内をマンツーマンで案内してくれ大サービス．．．。隊員の話によると「あまぎりは、対空、対水上、対潜水艦等の近代戦に対処することを任務に平成元年に就役し、一昨年は海賊対処のためにソマリア沖に派遣されている。」とのこと。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　「あまぎり」は舞鶴を母港とし主に日本海が守備範囲．．．。全長137m、全幅15mで、機関砲や魚雷発射管、アスロック装置、ミサイル装置などの兵器を装備しているが、どれも手入れが行き届き、特に塗装が綺麗でとても就役後20数年経っているとは思えない．．．。

　
　「あまぎり」には哨戒ヘリコプター１機が登載されている。全長約20m、重量約10t．．．、しかし、格納庫に収められ羽根をたたんでいるのを見ると模型のようにも見える．．．。
　今回、函館への入港は補給と隊員の休養とのことで、この日も乗員約160名の半分は市内見学に出掛けているとのこと。航海に出ると２～３週間海の上の生活になるが、荒れる日本海では船酔いを慣れるまでは大変なようだ．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　「あまぎり」は明日５日基地の舞鶴に向けて出港する。季節風に荒れ狂う日本海、緊張が高まっている国境警備と緊張感一杯で気の休まる暇などないないと思うが、短い函館港での休養で英気を養ってくれればいいんだけど．．．。親切に案内・説明してくれた若い隊員さんに感謝．．．。



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