JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

江差の5月は...

2010-05-04 21:44:37 | 江差町・上ノ国町
 「連休も終わっちゃうぞう~...」といわれ、スカッとした天気にならないし、サクラはまだだしなどと言い訳しながらも、1日ぐらいは出掛けるかと江差町へ車を向けた。江差町には所用で度々訪ねているが、先日「江差山車(やま)会館」がオープンの報道もあり、江差の5月をゆっくり歩いてみよう...、と...。

                
 「江差山車会館」は、8月の姥神大神宮渡御祭に参加する13基の山車を展示する施設で先月25日にオープンしたばかり...。13基の山車のうち2基ずつ1年交代で展示される。現在は北海道の指定文化財でもある「松寶丸(まつほうまる)」と「神功山(じんこうざん)」がお披露目されている。これまでは、祭りが終わるとほとんど目にすることができなかったが、細かい飾りなど絢爛豪華な山車には目を見張るばかり、いにしえの栄華を感じることができる。

 
 山車会館と一体の建物で「追分会館」がある。日本を代表する民謡の王様ともいわれ、民謡は江差追分に始まり江差追分で終わるともいわれているそうだ。この追分会館では、江差追分の歴史やこれまでの江差追分全国大会優勝者の唄をテープだが聞くことができるが、何より本物の江差追分だって聞ける...。

                                 
 今日の出演は第21回江差追分全国大会優勝者 佐々木 潔志さん...。情緒たっぷりな江差追分の調べはなぜか心に響くものが感じられる。江差追分のルーツは、信州中仙道で唄われていた馬子唄が、越後に伝わったものが舟歌となり、やがて北前船によって江差に運ばれて来た。当時江差で唄われていた三下がりなどと融合し独特の音調を持つ江差追分を誕生させたとのこと。

 それにしてもさすがにチャンピオン、佐々木さんの歌声は哀愁おびた江差追分の節がそのまま伝わってくる。会場には100人近い方が耳を傾けていたが、その中に香港のツアー客もいた。ジッと聞き惚れているようだったが、彼らにはどう伝わったのだろうか...、ちょっと興味が湧く...。

 

                                  
 「横山家」...。漁業、商業、回船問屋を営んでいた横山家、現在は8代目がすんでいるそうだ。この建物も今から約160年前に建てられたもので、昭和38年に北海道文化財に指定されている。母屋にはニシン漁全盛期に使用されていた生活用具が展示され、鰊御殿といわれた時代を偲ぶことができる。

                                    
 その横山家で「ニシンそば」での昼食...、係の方が「普通でいいですか?」と注文に来る。メニューは「ニシンそば」だけで、普通盛りか大盛りということらしい。歩いたこともあって腹もへこんでいたが「普通で...」とお願いした。
 「ニシンそば」といえば京都の名物といわれているが、元々は江差から北前船で運ばれた江差のニシンで作られたものらしいく、であれば江差が本家...。それは別としてニシンの柔らかさとつゆの旨さは絶品...。

 江差の5月は江戸にもない...、松前藩の所領としてニシン漁と交易で栄えた江差...。連休中とあってか「いにしえ街道」を歩く観光客の姿も多く見られた。所用で訪ねたときと気持ちを切り替え観光客になって歩き回ったが、まだまだ見どころがあるという...。次は、祭りの時にでも観光客になって歩いてみようかなあ...。
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