JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

石置き屋根の古民家“旧笹浪家住宅”...上ノ国町歴史探訪(1)

2016-06-22 21:28:43 | 江差町・上ノ国町

 高校時代、学校新聞を作った仲間10人との3ヵ月に一度の定例会...。毎回函館市内の居酒屋などに集まり、昔話に花を咲かせているが、年に一度は見識を深めようとここ何年か近郊の施設見学を行ってきた...。前回の定例会で幹事から「北海道発祥の地ともいえる上ノ国を案内するから...」と何枚かのパンフレットを渡されていたが、その開催案内が届いた...。どうしても都合のつかなかった1人を除く9人が、2台の車に分乗し、上ノ国町に車は向かう...。

  

 心配した天気も雨の心配は全くなく、それどころか「日焼けや熱中症に気をつけて...」とこっちの方に心配するほどで、幹事も「現職の頃は雨男といわれるほどイベントは天気に恵まれなかったが、退職してからは晴れ男に変身した...」と胸を張る...。そんな話をしながら、最初の見学場所は道内最古の民家建築といわれる“旧笹浪家住宅”...。

                                  

 “旧笹浪家住宅”は、能登衆笹浪家の五代目久右衛門がニシン漁で財をなし1830年頃に建てたものとされる民家。その後、土台替えや屋根の葺き替えを行った記録が残されているが、築後180年を経過した19世紀前半の建築であることが認められて国の重要文化財に指定されている...。

    

 屋根は、今ではほとんど見られない「柾(まさ)葺き屋根」で、屋根には風に飛ばされないように200個ほどの石が並べられている。母屋の部材は当時松前藩が使用を禁じていたヒバ材が使われている...。

 正面玄関を入ると石畳みの通り庭と呼ばれる通路をはさみ帳場や使用人の部屋があり、その奧に主の家族が団欒する鉄瓶が吊された囲炉裏のある居室、井戸やかまどが配置されている...。

            

 圧巻は2年前に戻ってきたという仏壇...。展示物とするため、故人の魂を納める役目を終えさせるための閉眼法要を終え、魂抜きされているそうだが往事の面影をしのばせるほど...。

  

 「母屋の軒先は海から吹き付けるたば風(冬場の強い北西の風)を避けるため、正面の海側(北)は低く、山側(南)は高く作られるなど地形にあわせて造られた建物...」とのガイドの辻さんの話に吸い込まれ、3,40分もあれば...、と見学に入ったが気がついたら優に1時間を超えている...。次の見学地は「勝山館」、見学時間は?幹事、少し慌てている...。

 

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