江差三大祭りに数えられている「江差かもめ島まつり」...。毎年今年こそは!!と思いを寄せているがなかなか出掛けられずにいた。今日も午前中一時結構強い雨が降り、躊躇したが五稜郭駅で復活・快速「海峡」号をカメラに収めた足で江差町へ車を向けた...。
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「江差かもめ島まつり」は、かもめ島厳島神社祭礼にあわせて行われているが、今年はの神社創建400年の記念の年に当たり15年ぶりの花火大会が計画されるなど、2日間にわたり町あげてのお祭り...。初日のメインはかもめ島前浜の「瓶子岩(へいしいわ)」に飾られている“大しめ縄”の掛け替え...。この瓶子岩、伝説では「神から瓶子を授かった折居という姥が、瓶子の中の水を海に注ぐと、ニシンの群れが押し寄せ江差の人々の生活の糧となった。瓶子岩は、この瓶子が逆さまになり、岩になったと伝えられている。」(岩の前の案内板から)
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“大しめ縄”飾りの掛け替えは、約80年前の昭和初期に始まり、年に一度必ず執り行われている神事で、かもめ島に到着したときには4,50人の漁師の方が稲わらを撚り集め3本の縄を作り上げ休憩中...。この後、3本を撚って“大しめ縄”を作り上げるという。その間合いに、今年の春に完成したばかりの朱色の海上鳥居の前で江差沖上げ音頭などの踊りを奉納...。
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いよいよ3本の縄を一つに撚り集め“大しめ縄”を作る作業に取りかかる...。若い漁師は先輩漁師に教えを受け、好天とあって大粒の汗を掻きながらの作業が続く。重労働とあって途中、見学者に向かって「若い人、手を貸してけれじゃ...」と助けを求める声も...。
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確かに、この“大しめ縄”は長さ30m、重さ500kgにもなる代物で、出来上がった砂浜から台船に積むにも14,5人掛かりで担ぎ上げるも足下はふらついている...。
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台船は積み込まれた“大しめ縄”はかもめ島の沖合50mところにある、高さ10mの「瓶子岩」にに取り付ける...。“大しめ縄”は台船に乗せられ瓶子岩の前に待機...。海岸で神職にお祓いを受け身を清めた下帯姿の若者9人が、泳ぎながら瓶子岩を目指す...。
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岩の上に登った若者達は、台船から“大しめ縄”を引き上げ岩に取り付けるが、足場が悪く滑り落ちる危険さえある中での作業は勇壮で迫力満点...。海岸では多く町民やの観光客が固唾をのんで見守っている...。ちなみに、これまで取り付け中に岩から落ちたことはないそうだ...。
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作業が始まって約1時間、瓶子岩を照らしていた陽もかもめ島に遮られる...。古い“大しめ縄”を取り除き真新しい“大しめ縄”に掛け替えられると見守っていた人たちから大きな歓声と拍手がわき起こる...。
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その後、「瓶子岩」の前では「海上安全」、「豊漁」を祈願し、松前神楽の流れを汲む「江差神楽」が奉納された...。80年余り渡り若い漁業者に引き継がれてきた神事に感動を覚える。ただ、今回は好天に恵まれたが、風や雨などで海が荒れた時はどうするんだろう...、少し気になった...。
ところで、見物中に後ろから「memさんでしょう」と声をかけられた。一瞬で「えっ...」と戸惑ったが、「森町のWNK、転勤して今は江差の住民...」とのこと。彼にはアマチュア無線で随分とお世話になったが、10数年振りの再会ですっかり貫禄もつき失礼してしまった。それでも、当時の話に盛り上がり短い時間だったが楽しませてもらい、「8月のお祭りも見物にくるから...」と再会を約束して別れてきた...。
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