JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

“たかが趣味...”しかし、その奥深さに...

2013-03-25 23:27:59 | Weblog
 この時期、地方議会を始め各団体では4月の新年度に向けて事業計画や予算の議決を得る総会が行われる...。今日、加入している文化団体の総会が市内のホテルで行われ出席してきた。総会は、提案された議案はほぼ前年通りで異議なく了承され終了...、折角集まったのにこれで解散はもったいないと、年2回の総会の後に「卓話」が行われる。この「卓話」、毎回いろいろなジャンルの方の話を聞くことが出来、楽しみにされているようだが、今回は題名は「郵趣の楽しさ」...。

  
 「切手収集?...昔集めたなあ...。」程度の感覚で始まるのを待った...。話しは日本郵趣協会函館支部長の渡利さん、収集歴60年という超ベテラン...。冒頭、「人の趣味のことを聞いてもつまらないかも知れないが、函館にこだわって話したい。」とスライドを使って進められた。

 切手収集は、現在使われている1円から1,000円まで普通切手27券種1枚ずつ集めることから始めるとすれば、4,429円を持って郵便局で購入すると手に入れられるが、趣味はこれを全て消印の押した使用済みのものを集める、さらにその消印を函館に限って集めるとなると1,000円の函館局の消印が押された切手はなかなか難しく、この苦労が収集の楽しさになる...。これが原点で、これを国別に、文学・音楽・花・交通機関・人物・遺産等分野別に、さらに年代別などに収集するとその幅が広がっていく...。

                               
 函館は明治5年7月に郵便局ができている。日本の郵便制度が、民営の飛脚制度から国営の郵便制度変わったのが明治4年3月なので比較的早く全国展開されたが、当時の函館郵便局の消印が押された郵便物は「お宝」もの...。

 30年代の「切手ブーム」で昭和23年発行の額面5円「見返り美人」や額面8円の「月の雁」などが高値で店頭に並び憧れの的だったが、その後、収集が加熱して発行枚数が増加...、供給が多くなれば、需要が萎みブームは終息...。現在は、少子高齢化で、子供が少ないうえに切手を集める子供は皆無、昔の収集者は年金生活者で発行される記念切手を買える能力もなく収集者は減るばかり...。

 我が家にも「切手ブーム」の時代、誰に踊らされたのか知らないがシートで買った「記念切手」が何十シートも机の引き出しの中にある...。当時は、「何十年後にはこの切手で蔵が建つはず...。」と思って手に入れたのに今日の話を聞いていると、売っても額面の7割以下だという。騙されたんだろうか...。

 あっという間の1時間半...。たかが趣味というがその奥深さは計り知れず、渡利さんの話を聞いていて切手コレクターの神髄を見ることが出来た。これが本当の趣味なのかも知れない...。


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