JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

“歴史絵巻”感動のフィナーレ...函館野外劇

2012-08-11 23:37:34 | 五稜郭公園
 特別史跡・五稜郭跡を舞台に7月6日から行われていた「市民創作・函館野外劇」の最終公演を鑑賞した...。函館野外劇は、青函トンネル開通記念・青函博覧会が開催された昭和63年(1988年)に第1回公演がスタートし、今年は第25回目...。

 毎年鑑賞しており今年もと思っていたがなかなか日程が合わず、そのうちにが遂に最終日となり込んでいるんだろうなあ...、と思いつつ少し早めに会場に向かう...。幸いにも最上段の席に三脚を置かせてもらい開幕を待った...。

 

                             
 今年も壮大な楽曲、華麗な照明、迫力の音響とともに、コロポックルのナレーションにあわせ臨場感溢れる函館の歴史絵巻が次々と描かれていく...。コロポックルたちの「星のまちHakodate」の大合唱でドラマが始まる。舞台を照らすレザー光線の怪しい動きは幻想的な光景を醸し出す...。

 

                             
 先住民族アイヌの住むウスケシと呼ばれた土地での和人との戦いや106人ものキリスタンを処刑するシーン、商人高田屋嘉兵衛が北前船でを引き連れて箱館の港の登場する場面は壕に船を浮かべるなど五稜郭のロケーションが生かされている...。

 
 また、黒船でアメリカからやって来た「ペリー」...、次々と海の向こうの文化を取り入れていった箱館の人たち...。イギリス、ロシア、フランス、中国、ドイツなど世界各国から箱館を目指して人と物が集まり一躍国際都市と生まれ変わり、箱館の街は異国の人々で溢れる...。各国との交流を大人数のフラッグダンスで演出。スケールの大きさ、華やかさと一糸乱れぬ踊りは観客を魅了する....。

 

                              
箱館を守るべく中心地にペリーの通訳を勤めた「武田斐三郎」は、7年の月日をかけ、西洋式築城五稜郭を建設。しかし、この五稜郭を有名にしたのは後の箱館戦争....。
 
 

                              
 新時代への荒っぽい歩みが始まる。五稜郭を舞台に起きた箱館戦争。榎本武揚率いる旧幕府軍は、ここを拠点に新政府軍と戦う。新撰組土方歳三もこれに参戦し、大きな戦果をあげるが、新政府の弾に倒れた...。活動弁士語る戦いの経過と結末...、クライマックスの殺陣は迫力があり、役者の息遣いが客席にも伝わってくる....。

 
 フィナーレは出演スタッフ全員が舞台に揃い「星のまちHakodate」の大合唱。観客席もペンライトをかざし、舞台と観客席が一つになって感動を分かち合うとともに、この大合唱は、函館がいつまでも光り輝いてほしいと願いを込めて唄われている......。

 最終公演とあって、出演するボランティアの皆さんもそれを観る観客も力が入っているようにも見える...。先週、観客の落ち込みが激しいとの報道があったが今日はほぼ満席の1300人を超えたようだ。観客は毎年1万人割れとじり貧で運営も厳しいようだ。しかし、国内最大級の野外劇、ボランティアで運営されていることを函館の誇りとして、また、地域おこしのためにもいつまでも引き継がれてほしいと願っている。

                               
 最終日とあって、函館野外劇の中村理事長代行は「毎回、出演者や裏方で500人のボランティアの努力で25年間続けられてきた。函館野外劇は函館の街にとって大事なイベント、来年はまず一度も観たことのない函館市民に足を運んでくれるようPRしてほしい...。」と挨拶をしていた。そうだよ...、函館市民が足を運んで盛り上げようよ...。


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コメント (2)
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