JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

雄大な景色を堪能しながら...、駒ヶ岳登山

2010-10-02 19:57:07 | 山登り
 火山活動を続ける“駒ヶ岳”...。平成10年(1998)10月の小噴火以降入山が禁止されていた駒ヶ岳(1131m)が12年振りに今年の春から土曜・日曜・祝日に限定して規制が解除された。規制が解除されたとはいえ、4本ある登山道のうち赤井川ルートで、3日前までに事前の届出が必要...。
                      
 駒ヶ岳には昭和40年頃、銚子口から登ったことはあるが既に40年以上も前の話しで極めれば初登頂に近い気持ちになれるはず...。また、家内も春の恵山登山が気に入ったと見えてか「登ってみようかな。」と...、気の変わらないうちに、また天気予報を気にしながら3日前までに函館市役所に入山届けを送る...。
  
 幸にも一面の青空、風もなく登山日和...。午前9時の開門にあわせ登山口へ車を走らせる。登山口には時間前にも拘わらず、大型バスをはじめ登山者の車が駐車場に並んでいる。大型バスの登山者は約40人ほどの東京からのツアー客...、入山前の準備体操をしているが、装備はしっかりしているものの高齢の方が多い...。
                          
 いよいよ登山開始...。登山口は標高500mで、標高900mの馬の背を目指しツアーの皆さんの後に続いた。急勾配、しかも火山礫の登山道で滑りやすく気を抜けず、必死で登り続けるが、ツアーの皆さんは結構お年を召された女の方が多く、おしゃべりをしながらいたって元気...。

   
 途中、後ろを振り返り眼下に広がる景色を眺めながらゆっくりと登る...。

   

                                       
 登り初めておよそ1時間30分余りで「馬の背」に到着...。頂上は目の前だが、登山が認められているところはここまでで、この先にはロープが張られ立ち入り禁止。次々に登ってくる登山者は「やったー!!」といった感じでベンチに腰掛け、持参のお握りを頬張る姿も見られる。


                                 
 あいにく靄が立ち込め函館方面はうっすらとした感じだが、山頂からの眺めはまた格別...。家内も途中「やっぱり山登りは向かないかも...。」といっていたが、着いたとたん「山に登る人の気持ちが分かるような気がしてきた...。」という。何がそうさせたのかは定かでないが、極めたという「達成感」ではないのだろうか...。

   
 ところで、山頂付近には太陽電池を利用した観測装置がある。無線でデータを送り、微少な震動や地下の温度の変化を監視している。登山中でも、変化が確認されれば登山者に携帯電話で連絡が来る...。今日も砂原岳方向の火口周辺から白い噴煙が見られたが、出来れば駒ヶ岳にはいつまでも静かにして欲しいと願っている...。

 山頂では持参したお握りを食べ、眼下に広がる景色を眺望しながら少しゆっくりと楽しんだ...。既にツアーの皆さんは下山を始めている。聞くと東京からのツアーで今日は函館観光の後湯の川温泉に1泊だとのこと。皆さんの元気なのには驚かされた。恐らく東京近郊の山々を歩いているんだろうなあ...。

           
 いよいよ下山...。登山口で登山者をチェックする係の方から「登りより下りの方が滑るので気をつけて...。」とアドバイスをもらったが、そのとおりで石の上にでも上がると...、危ない!!...。足元に気をつけながらの1時間...。それでも登山道を埋め尽くすようなシラタマノキを、また、下の方では紅葉が始まった木々にカメラを向けながら歩を進める...。

 今日の登山者は132人で、いつもの半分ほどとのこと。確かに、事前にしかも3日前まで入山届けを出してとなると大変かも知れないなあ...。しかし、噴火予知が難しいといわれている駒ヶ岳では致し方のないこと。決められたルールとマナーを守って、この雄大な景色を多くの方に堪能して欲しい...。
コメント
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