JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

紅葉を求めて③...天人峡、青い池

2010-10-16 23:52:05 | 旅行
 層雲峡から天人峡へ...。地図の上に定規を当て直線距離を測ってみると20kmにも満たない距離だが、北海道の屋根といわれている大雪山系の山々が立ちはだかり、旭川市内を経由し約100kmの道程...。
 その天人峡へ通じる道道天人峡美瑛線は8月24日未明の集中豪雨による土砂災害で一部が決壊し通行止めとなり、天人峡温泉の宿泊者や従業員が取り残されヘリコプターで搬送されるという出来事があった。

                         
 現在は、一部片側交互通行だが支障なく走行できるようになり、ホテルにチェックインをするとフロントの係の方から「東川町長から宿泊者の皆さんに道路復旧を記念してのプレゼントです。」と新米の“東川ゆめぴりか”を渡された。まだまだ不便を強いられているようだが、沢山の観光客が足を運ぶよう祈りたい...。

 
 今回の目的のもう一つは「羽衣の滝」...。この滝も40年ほど前に出張で出掛けたときに見学したのだが、なぜかもう一度見てみたいという気持ちにさせられての訪問。「朝日に輝く羽衣の滝」を期待していたが残念ながら雲に邪魔されイマイチ...。それでも断崖の岩肌をつたい流れ落ちるその優雅さには目を見張る...。
                         
 温泉街から20分ほどのところにある「羽衣の滝」は落差270mで立山の称名滝(350m)に次ぐ日本第2位の落差を持ち“日本の滝百選”のひとつに選ばれている。発見された当時は「夫婦滝」と呼ばれていたそうだが、大正7年(1918)文人大町桂月が「羽衣の滝」と命名したといわれている(案内板から)。確かに、この優雅な流は天女が羽衣をひるがえし舞う姿を思わせる...。

 
 羽衣の滝への散策路から、羽衣伝説「天女が羽衣を取り返してくれたお礼に美しい羽衣の舞を踊り、やがて天女は勇敢な弓人に別れを告げ、空高く舞い上がり、この見返り岩を目印として振り返り、振り返り天国へ帰って行きました...。」、に因んで名付けられたという高さ20mの見返りの岩も見ることが出来る...。
                            
 散策路は紅葉が見ごろ...。

 
 天人峡から美瑛町白金にある「白金の青い池」へ...。白金温泉近くにある美瑛川の河川改修で堰き止められて出来た池で、温泉と川の水が混ざり合い青く見えるよったなったとか...。生憎の曇り空で本来の青さにはなっていないが、晴れた日には鮮やかなコバルトブルーになるんだって...。それにしても、池の中にはカラマツなどの木が立ち枯れている光景は幻想的...。

                         
 美瑛川も青い水が流れているが、紅葉とのコラボがまた目を引きつける。なぜこんな色になるんだろう不思議...、そうなると鮮やかなコバルトブルーの池、見たくなっちゃうなあ...。

 
 晩秋の美瑛の丘...。静かだと思って立ち寄ったが、バスや乗用車が丘の上を走り回っている。何にもないんだけど、何かを想像させてくれる...。

 4日間の“紅葉を求めて...”の旅も終わった...。所用のない、天気の良い、紅葉が見られる、の3つの条件を付けての旅だったが、天気はイマイチだったものの滞在時間をゆったりとした行程にしたこともあり結構楽しめた。それでも走行距離は1,650kmと予定より延びている...、寄り道が多すぎたということか...。
                             
 取り締まりに引っかからないかなあ...、事故に遭わないかなあ...、鹿などの動物が飛び出してこないかなあ...、など出発前に心配したが何事もなく到着。そう、美瑛から滝川に向ける滝里ダムの近くの道端で“キタキツネが”見送ってくれていたっけ...。
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紅葉を求めて②...層雲峡

2010-10-16 22:08:31 | 旅行
 中標津町から上川町・層雲峡へ車を向ける...。弟子屈町から美幌峠、北見市、石北峠経由と2つの峠を越えての走行、距離にして230km程、「4時間もあれば行けるから...、気をつけて。」との見送りを受けて出発したが、中標津の青空が美幌峠にはいると深い霧に悩まされる。

 

                          
 それでも国道沿いの畑には菜の花やひまわりの花があちこちに咲き、目を楽しませてくれる。しかし、この時期にちょっと似つかわない気がしないでもないが、車を止めカメラのシャッターを押しているドライバーも多い...。

 
 霧の石北峠を越えると層雲峡...。石狩川を挟んで柱状節理の巨大な岩石がそそり立ち、迫力ある景観を創り出している「大函」...。残念ながら紅葉は終わりに近づいて色とりどりの...、とはいかなかったが、壮大な渓谷を間近に仰ぎ見ることが出来る。以前はここから小函に向かって屏風のように切り立つ断崖を見られたのだが、今は覆道の上に...。

                          
 銀河の滝・流星の滝...。今回の目的の一つは、2年前にツアーで銀河・流星の滝を見学したときガイドさんが「2つの滝を同時に見られるんだけど、今回は時間がないので...。」と言われ、「それじゃ何とかしないと...。」と言うことで足を運んだ。

 
 駐車場の裏の山道を登る。登るというより急な階段を駆け上がるといった感じで、結構きつい...、これが目的なので登るよりない。約20分ほどで2本の滝を同時に見られる「双瀑台」に到着...。
                                         
 既に何人かのカメラマンが三脚を立てシャッターを押しているが、隙間に三脚を立てさせてもらいファインダーを覘く...。生憎の曇り空だが、その雲が山頂付近を隠し刻々と姿を変える様は何ともいえない光景を醸し出してくれる...。

 
 120mの落差を細く流れる「銀河の滝」、落差90mを力強く流れ落ちる「流星の滝」、その対照的な姿から“女滝・男滝”ともいわれているそうだ。それにしても素晴らしい!!...。双瀑台には時折観光客が息を切らして登ってくるが、一様に「凄い!!...」と感嘆の声を上げカメラのシャッターを押していく...。

 

                         
 層雲峡温泉の紅葉は、今が見ごろ...。青空の紅葉も素晴らしいと思うが、負け惜しみでなく雲がたれ込めたときの紅葉もしっとりと落ち着いた彩りを見せてくれ、大満足!!...。

 ところで、双瀑台で愛知県から北海道の紅葉撮影に来られた方と三脚を並べた。聞くと、名古屋から苫小牧にフェリーに乗り、北海道に1週間ほど滞在するという。苫小牧からオンネトー、阿寒湖、層雲峡、天人峡とほぼ同じようなコースを辿るが、写真の他に地質学も専門の方で大函の柱状節理について教えていただき、折角の撮影を邪魔をしてしまったかも知れない。「これからも素晴らしい写真を撮って...」と声を掛け別れた。
 次は、天人峡...。
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紅葉を求めて①...阿寒湖、中標津

2010-10-16 20:07:36 | 旅行
 先月末に「夏休みが残っているんだけど~...」といわれ、折角だからと所用の込まないときに、天気の良いときに、紅葉の奇麗なときに...、と3つの条件が合致する時を探していた。やっと見つけたときには「夏休みの休暇は9月まで...。」という、それじゃ夏休みでなく「秋休み」ということで、層雲峡、天人峡へ紅葉を求めて車で出かけることにした。

 ところが、中標津町の友人から「旭川に行くなら、中標津にちょっと寄り道すればいいでしょう...。」との誘い。確かに何年か前から「中標津に行くぞう~...。」と言ってはすっぽかしオオカミ少年と言われていることもあり、高速道路1,000円乗り放題を利用し紅葉見学をしながら遠回りすることにした。

 
 最初に立ち寄ったところは、足寄ICから阿寒湖に向かう途中の雌阿寒岳と阿寒富士の麓にある湖・オンネトー...。生憎の曇り空と少し強い風のため波立つ湖面で湖水は期待のコバルトブルーを見ることは出来なかったが、原生林に囲まれた湖には神秘的な雰囲気が漂っている...。

                          
 湖への道路は紅葉真っ盛り、最高!!...。それにしても観光客が凄い、狭い道をツアーのバスが次から次と入ってくる...。

 
 阿寒湖から弟子屈町へ抜ける阿寒横断道路、阿寒湖から程なく走ると紅葉の景勝地「滝見橋」...。阿寒湖の流出口(滝口)から流れる阿寒川に架かる橋で、勢いよく流る滝と色づいた木々の鮮やかな色彩が融合、素晴らしい光景を醸し出している。多くのアマチュアカメラマンが三脚を立て撮影に没頭していたが、確かに滝の流れ出る音を聞きながら大自然の一枚の絵を見ているような気分にさせられ、時間の経つのも忘れそう...。

 
 中標津町に着いたのが午後3時過ぎ、友人から「まず、野付半島のトドワラに...。」とのアドバイスもあって車を走らせる。野付半島の先端にあるトドワラ、以前はトドマツやエゾマツの茂る原生林だったが、地盤沈下により海水と潮風で立ち枯れ、辺り一面に倒れている。最近は風化が激しく枯れ木もなくなるだろうといわれている。
                       
 ところが、トドワラには歩いて片道30分、見学すると往復1時間半ほど掛かるという。時計を見ながら、望遠鏡で覗くだけ...、残念...。戻る途中の枯れ木は?...、ナラの木が立ち枯れている「ナラワラ」とのこと。確かに野付半島は幅数10㍍ほどでいずれ埋もれてしまうのではないかと心配しながら走る...。

 

                       
 翌朝、天気予報では「根室地方は、雨は降らないものの厚い雲に覆われる...。」とのことだったが、とんでもない...、雲一つない快晴。早めにホテルを出発し、町営牧場の高台に立つ展望台「開陽台」へ。“地球が丸く見える”のコンセプト通り根釧原野を見渡せる大パノラマには圧倒...。北側は知床連山が迫り来るようにそびえ立つ...。

 
 それにしても牧場も広~い...。草をはむ牛も米粒どころでない...。雄大と言うのはこういうことなのかなあ...。

                          
 「開陽台」は中標津市街地から10kmほどのところにあるが、向かう途中後ろを振り返ると何処までも続くまっすぐな道...。道路のうねりがまた美しい...。つい見とれてしまう。

 最初の目的地、中標津町...。途中、厚い雲に悩まされたがまずまず...。驚いたのは足寄ICを下りて阿寒湖、弟子屈町を経由して車を走らせたが、釧路の制限速度は別なのかな?と思うほどどの車も高速道路並みのスピードではしる...、確かに車の数も少ないし、道路は直線が多い、舗装も完璧。取り締まりはやってないのかなあ...、いや、必要なところではちゃんとやっていた。そうか...、捉まらないように走れと言うことだ。
 次は、層雲峡へ...。
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