プリント管理はトヨタ式

2008-12-10 18:24:45 | 塾あれこれ
またもや昔話ですが80年代から90年代にかけて
勤めていた塾は生徒数が千を越える規模でした。
かといって大手ではありませんからプリント制作も
小さな印刷機をフル稼働です。
それを各教室に配りストックをしておきました。

よく手伝いました。
昔は原稿を取り替える時にインクが手や着衣について
困ったものでしたね。

必要最低限量よりも少し多めに印刷しておきます。
人数が増えたり、無くしたなどという子が出た場合
コピーするのは勿体ないですから。

すると必然的に余りが出てきますよね。
やむをえません。
それらは回収して、場合により廃棄になります。
塾の裏に中型の焼却炉を持っていましたよ。

今から見るとエコではないですよね。
ロスも結構発生していました。

あるときトヨタのカンバン方式に思い当たりました。
出来るならば必要なときに印刷すればロスが出にくい
またストックしておく手間もありません。

マジメな先生は来年も使えるものは整理し残しておき
ますから、空間や時間を取られてしまいます。

トヨタをまねて、今日使うプリントは今日刷る。
その割合を増やして行きました。

これは他分野のことを自分野に取り込むことで
実社会ではよく使われる有効な手法です。
新しい「着想」の多くがこの手法です。

このやり方はアナロジーの一種ですね。
(アナロジーとは例えだけとは限りません)

ただし、気をつけなければならないことは
アナロジーが成立することかどうかの検討を
きちんとしているかどうか、です。

また適応できる範囲の見極めも大切です。


数学で物理を考える。
これもアナロジーです。

初めて知ったときには驚きました。
数学を使うと有効とばかり思い込んでいましたので。

そうすると経済学で数式を使うことがどうも怪しい
面があるのも首肯できます。
アナロジーなので、本当にその式が当てはまるのか
どこまで適応できるのか、検討が必要なのですね。

このたび壊れてしまった米国のバブル経済を支えた
のも高等数学だったそうです。

一種のアナロジーと気をつけていれば・・ねえ。


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