べっちゃー

2010-10-27 17:56:23 | 塾あれこれ
11月3日、文化の日に尾道ではべっちゃーという祭が
行われます。

今もそうであろうと思うのですが、3日に市内を
廻ったと記憶しています。


英語でmissという言葉がありますね。
恋人と離れているとき I miss you.
なんていう、と中学だかで習いました。

不存在ということが淋しさを増すのですが
私が尾道を離れてmissしたものにべっちゃーが
ありました。
さすがに子供の間だけでしたけれども。

日本各地に伝わる、異形のものが訪れてくるという
厄払い信仰の一つなのでしょう。
子供にとっては、ひどく恐ろしく、かつ印象に残る
お祭りです。
秋田のなまはげなど有名ですね。

べっちゃーも現在の朝ドラで有名になるかなあ。


いまでは想像もつかないことですが子供中心の祭り
といっても結構荒っぽかったですね。

鬼の面を被ったものに叩かれたり突かれたりすると
風邪をひかぬとか幸運がもたらされるとかで、
子供たちは「鬼」の周りに群がり、はやし立てます。

べた、そば、しょうき。

ショウキは竹のササラで叩くのでダメージは小さい
のですが、ベタもソバも太い突き棒でゴツゴツと
当ててくるので、結構(相当)痛い。

怖いけれども近づいて囃し、わあっと逃げるのです。
それを鬼が追っかけてくる。
大人が本気で走りますから相当な迫力です。

中に入っているオジサンは酒を飲み、面をつけ、
わーわーとやりながら市中を巡りますから
そのうち酔っ払ってきます。
手加減なしに突かれてしまうことも沢山あります。

ソバとベタの挟み撃ちにあうとパニックでした。
総毛だつ、とはあれですね。

大勢の子供が鬼を囲み、いっせいに逃げ出すので
その混乱たるやなかなかのもので
子供がドブ川に落ちるなんてこともありましたね。

今年もべっちゃーになる。
今の時期から祭りが楽しみで楽しみで・・
私のように、弱虫・泣き虫でもなぜか楽しみでした。

近頃は暴力はいけないとかで大人しくなってしまい
周りで囃す子供たちも少ないようです。

乱暴な悪ガキが沢山いた昭和30年代が懐かしく
いまでも耳の奥で祭り囃が聞こえています。


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