蛸石は国際政治になじむか

2007-07-25 10:58:17 | 塾あれこれ
うまく「たとえる」と「分かる」と言ってもらえます。

ただし少し不安も残るという話。
(昨年9/22の文も参考にお読みください)

質問されたときなど例えを使って簡潔に説明すると
効果がありますよね。
授業でもよく使われると思います。

国際社会を下記のように授業してみましょうか。
「大阪城の石垣に大きな石がありますね。
 蛸石とよばれる一番大きなものは36畳もの
 大きさがあるそうです。
 もちろん石垣は大きな石だけでなく小さなもの
 も組み合わせてあります。
 それでシッカリと組上げられるのですね。
 それと同様に
 国家でもアメリカやロシアなど大国があります。
 でも大きな石だけでは石垣が組上げられないのと
 似てバチカンやモナコを初めとする小さな国家も
 あって国際社会ががっちりと出来あがるのです」

生徒は教師のしゃべることですから肯定的に
聞くでしょう。
図版や写真などを使って何百年前の石の切り出し
運搬、構築を説明すればイメージしやすいかな。

ただ、上記の「それと同様に」は本当にそう
言ってよいのかどうか。
なんでも強引に結びつけると「水伝」のような
エセ科学にひっかかりやすくなります。


たとえとして成立するものでも、はっきりと
その旨を生徒にわからせねばなりません。
できれば言葉の説明だけでなく、たとえであると
意識できる内容にしておくべきですよね。

「分からせてしまう」テクニックは塾の得意わざ
ですが行きすぎないようにしないといけません。

よくわかる授業に見えて感心できないものも
ありそうですね。

「AくんBさん、ちょっと手伝ってください。
Aくんが地球の役、Bさんは月です。
向かい合ってくれる?そう。手を繋ぎましょう。
照れないの。目を見つめあって・・
あ、それは恋人同士か、
ええっと、
この二人には引き合う力があります。・・」

私は最近授業をしないせいか、上記のような授業
が気持悪くてなりません。トシかなあ?

でも、受ければ良いってものでもないでしょ。 


例によって話がジグザグしますが
以前少し書きました、好きな先生嫌いな先生で勉強
の分かり具合が違うことは昔から言われています。

近年、脳科学の進歩で裏付けられてきているそう
です。
気持が脳の活性化に有効であると。

それでいけばAくんBさんに登場願う授業をしても
好いてもらえればよいのかもしれません。

ただ、科学者が人間の感情も大切だとお墨付きを
与えたことで、甘い授業ばかりが増えてやしません?


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