怖くて飲めない

2009-07-12 17:50:26 | 本の話
レイ・モイニハンとアラン・カッセルズ共著
ヴィレッジブックス『怖くて飲めない!』
副題は(薬を売るために病気はつくられる)

製薬会社の問題に限らず医者や学会まで
金儲け優先のアメリカ医薬業界を問う本です。

問題はただの金儲けだけではなく、病気を治す
方向を捻じ曲げている、恐るべき現実が次々と
暴かれています。
米国だけの問題ではないかもしれません。

研究分野に外部資本からつながりがあるだけじゃなく
病院などにも製薬会社のMRと呼ばれる営業マン?が
押し寄せています。

実際に大病院などすごい行列が出来ているのを見た
という人もおられます。

そういうものを生み出すエネルギーはどこから?
薬九層倍ってやつでしょう。


会社は高い新薬を売り続け、儲かったお金を再投資
します。
大学の医学部に、とか学会に、とか。
さらに様々な媒体への宣伝。

病気を知るということは悪いことではないのですが
現実的には一般の人々を脅かしているのです。

予防薬、治療薬たくさん売れますからね。

注意してみれば(恐怖を煽る)タイプのCMの多さに
驚くでしょう。
(薬に限らずですが)


メタボリックなんていうのもそうでしょう。

新しい研究で分ってきた知見を一般に教え健康を願う
番組やCMが多いですが「放って置くと危ない」と
いうイメージが強くありませんか?

高血圧、コレステロール、骨粗しょう症、などなど
同様です。
本当に沢山ありますね。

ムリヤリ病気を作り出すこともあるようです。

病気までいかなくても
髪が薄いとか、シワ、色白かどうかなど
いずれもソフトに恐怖を煽っていますよね。
昔ならそんなことに金をかけません。

例外は江戸時代の武士、会社勤めでネクタイを
必要とするように、髷をゆうことは必須でした。

苦労して髷を結ったり、ウィグなどもあった
そうですね。

ただ現代のように「キレイなお母さんがいい」
なんてロコツな煽情的宣伝で金を使わせるなんて
ことはなかったようです。

書きやすい方に流れてしまいましたが
薬もひどいようですね。

(こんなこと思ってるから医者に嫌われるので
 金持ちか有名人でないかぎりヒトコト多そうな
 患者はどうでも良いでしょうネ)


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