銀杏の黄色ですか?
柿の葉色
名月の銀色
透明
コスモスの七色
気障に豊穣の色、とかフランス色とか。
初秋と晩秋とでは大きく違いますし
時でも場所でも違うでしょう。
○
誰かに聞かれた時のための答えでキザな方は
能衣装の色。
演じて最後、再び橋掛かりから揚幕へ向かう
鮮やかで静かな色、色。
充足、そして、はかなさ。
春は色が前に出てきます。
秋は向こうへ去っていきますね。
色が落ち着いていて沈んでゆく。
現代の色使いは春夏
江戸時代までの日本は秋。
襲で好きなもの、秋は
「菊がさね」白と紫。
あるいは「落栗」蘇芳色と香色。
いったいどんなデザイナーがいたのかしらん。
◎
子供に色を聞かれると説明ができません。
聞かれなくても国語で出てくると困ります。
檜皮色(ひわだいろ)
木の皮の色で済ませますか?
赤っぽい茶色、黄みがかった上でくすんでいる、
これで分かりますかねえ。
実際を見てもらうしかない。
普通の茶色はこう、檜皮色はこれ、とね。
音もそうですね。
ホトトギスの声、よく出てきます。
鳴き真似してもすごい声を出さねばなりません。
きょっきょ、きょきょきょ。
生徒の笑いはとれますけれども。
学校に任せず「音」を持つべきと思います。
◎
五感を通して知ることは大切ですね。
それがないと文化が伝わりません。
今の子の感覚は多く米国のふぁーすとふーど的。
あるいは安物の日本土産。
そのうち「草の匂い」がわからなくなるかも
しれません。
とはいえ私も田んぼの稲穂の匂いや麦畠の風を
もう忘れかけています。
柿の葉色
名月の銀色
透明
コスモスの七色
気障に豊穣の色、とかフランス色とか。
初秋と晩秋とでは大きく違いますし
時でも場所でも違うでしょう。
○
誰かに聞かれた時のための答えでキザな方は
能衣装の色。
演じて最後、再び橋掛かりから揚幕へ向かう
鮮やかで静かな色、色。
充足、そして、はかなさ。
春は色が前に出てきます。
秋は向こうへ去っていきますね。
色が落ち着いていて沈んでゆく。
現代の色使いは春夏
江戸時代までの日本は秋。
襲で好きなもの、秋は
「菊がさね」白と紫。
あるいは「落栗」蘇芳色と香色。
いったいどんなデザイナーがいたのかしらん。
◎
子供に色を聞かれると説明ができません。
聞かれなくても国語で出てくると困ります。
檜皮色(ひわだいろ)
木の皮の色で済ませますか?
赤っぽい茶色、黄みがかった上でくすんでいる、
これで分かりますかねえ。
実際を見てもらうしかない。
普通の茶色はこう、檜皮色はこれ、とね。
音もそうですね。
ホトトギスの声、よく出てきます。
鳴き真似してもすごい声を出さねばなりません。
きょっきょ、きょきょきょ。
生徒の笑いはとれますけれども。
学校に任せず「音」を持つべきと思います。
◎
五感を通して知ることは大切ですね。
それがないと文化が伝わりません。
今の子の感覚は多く米国のふぁーすとふーど的。
あるいは安物の日本土産。
そのうち「草の匂い」がわからなくなるかも
しれません。
とはいえ私も田んぼの稲穂の匂いや麦畠の風を
もう忘れかけています。