いつから子供は・・探偵ナイトを見て

2011-06-05 18:42:53 | 塾あれこれ
少し前ですがトカゲを飼いたいという
子供と家族が出演していました。
『探偵ナイトスクープ』

ほほえましい家族でしたね。

ただ実は一点だけ気になる処があったのです。
時代が変わったということなのでしょうけれども。

ペットショップで売られているその大きなトカゲは
お値段が高く維持費もかかりそうでした。

小4だったかの男の子が費用は高いけれど
どうしても買ってほしいと家族に頼んでいました。

自分のこれから貰う小づかいをその費用に充てるから
という殊勝な願いです。
近頃の子供としては悪くないですね。

父母や祖父母も、そこまで言うならと
トカゲが好きでないお爺さんも認めてやってました。

現代ではしばしばありうる光景かもしれませんね。


何が気になった(或は、世の中変わったな)かと言いますと
私たちの子供時代ならば「小づかいの中から貯金して
貯まったら買いなさい」だったと思うのですよ。

借金して買って追々返すというのが現代なのでしょうが
子供の教育としては(貯金しなさい)のほうが
自立を促しますよね。

なんだか今の日本家庭は甘いように思います。

団塊の世代以上はその甘さを認めてはいけないのですが
前回書きましたように自分たちが自分に甘く生きてきたので
嫌われることなどを言わないのですよね。


6月1日の朝日新聞にインタビューが載っていました。
PISA国際学力テストを統括するOECD事務総長教育
製作特別顧問アンドレア・シュライヒャー氏への
インタビューです。

少し長いですが記事の最後を引用しますね。

「最後に聞いてみた。日本の教育の課題は何だと思いますか?
『一人一人の生徒が学びへのモチベーションを上げることだ。
前より向上したが、他国よりまだ低い』と氏は指摘した。
『そのためには、授業を先生中心から生徒中心に変えることだ。』」


なぜモチベーションが低いか?

教え方が上手になったからです。
教科書が改善されたからでもあります。
困っていればすぐに分からせてくれます。


退職した学校の先生がボランティアで無料塾をおやりになる
という報道がNHKの地方ニュースでなされていました。
分からないところをすぐ分かり易く教えてくれるので
とても勉強になる、という生徒のコメント。

場合によりますが、そう教えるばかりだと甘くなるんですが
この国にはそういう懸念をもつという人が少ないようですね。

第一、高い税金を注ぎ込んでいるのに、学校で習うことを
習得できない生徒が半分はいるというのは問題でしょう。

先生のボランティアは罪滅ぼし?


社会が甘い。
それで楽をしたがる子供が増える。

これで勉強へのモチベーションは上がりません。
生徒中心の授業といってもよく考えないとそれだけでは
問題は解決しないと思います。

ps
ごく少数が(厳しく)しても解決しないでしょう。

我らの時代ならTVをねだったものです。
近年ならゲームをどうするか。

こんなことでも世の中と家庭との違いがあれば
子供を導きづらいですね。

塾で少しずつ厳しくして「教えない」を実践しても
あちこちで簡単に(優しく)教えてくれる世の中では
「教えない」についてくる子供が多いとは思えません。

多くの塾が手とり足とり丁寧に分からせるハズです。

でも、それは塾が自分の利益を優先させているとも
言いうることです。


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