活かし鱧

2010-06-24 10:23:43 | 食べる
廿日市Kの御主人は、良い仕事をされます。

マスメディアに出ることを嫌われているはずで
また、そういう宣伝もされません。
ランキングなどという怪しげな世界にも背を向けておられます。
ランキングとか書込とかはいろいろウラがありそうだから?

メディアに紹介される店を追っかけて、自らの情報量を誇る
ような「グルメ」とは、できるならばお付き合いしたくないと
思われているのかなあ。

かといってTV取材御断りの店でしばしばお目に掛かる
「頑固一徹」なんてつまらぬスタイルでもありません。
どんなお客様でも暖かくもてなされているハズですね。

私の様な嫌われるタイプの客だって気持ちよく通えます。


普通、宣伝して食べさせますよね。

頑固親爺「今朝、ワシが釣った鯛を沖絞めにしとるけえ
     食べてみてつかあさい」・・なんてね。

それがない!

「吸い物仕立ての鱧、美味しかったですね」というと
あとから「活かし鱧ですから鮮度が良いでしょう」と
教えてくれます。

包丁の冴えは言うまでもありません。


こちらも別にオベンチャラなどを言う必要もなく
ただひたすら美味しいものを楽しめば宜しい。

大振りの見事なアユの塩焼き。
もちろん頭からかぶりついて尻尾まで頂きます。
ひとかけらも残りません。

調理場に戻った皿をご覧になって
いかに美味しく頂いたかを分かってくださる。

それだけの(対話)がなりたてばよいので
主客ともにハッピー、いや少なくとも我々は大満足で
家路につくのです。


大阪風の安かろう旨かろう多かろう、三拍子!
というのがお好みの方には向きませんね。
バターや生クリームこってりの仏料理からも遠い世界です。

一口で食べきれない大きな刺身が乗った寿司とか
ホッケの干物がドン! ホッピーぐびぐびぐ~
・・という世界の方にもお勧めできません。

それはそれでお好きな人はそういう店に行けばよく
私も若いころはよく通ったものでした。
年をとってもそういう店に行く体力がある方が
正直、うらやましい気もしますが
年に数度の「旬菜K」のほうが今の私はいいねえ。

地元の野菜がいかに美味しいか
一か所の農園から仕入れる店がいかに手抜きか

年齢を重ねて、味が分かるようになって行く店です。


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