出来ない子こそ「教えない」

2008-06-15 11:48:26 | 教えない
出来る子には教えてよいのです。
できない子には教えてはいけません。

自分で出来る子は頼りません。
周りからの口出しは邪魔です。
「今、考えてるからごちゃごちゃ言うな」

同じセリフを吐いて、考えていない子もいます。
考えていると言いながら、本人もそのツモリながら
実は考えていない子の何と多いことか。

顔をゆがめ、髪をかきむしり、「う~ん」・・
しばらくすると助けを求めます。

ここで「教えてはいけない」が大切になるのです。

上記の(苦慮)が助けを求める儀式になっている場合
があるのです。
安易に教えると相手の(作戦)に乗りかねません。
子供はそのツモリではないので、きつい表現ですが。

大人の側が勘違いすると結局子供のためになりません
から注意が必要です。

考えるとは、理屈を操作し、発展させ、場合により
飛躍させることです。
決してデタラメにうろうろすることではありません。

「やりかたを忘れた」というタイプは要注意。


そうではなく自分で考える子がいます。
本人がヒントを求めれば教えてやります。
次々と深く教えてもかまいません。


北島康介はLZRが泳ぐのではない、
泳ぐのは自分だ、と言っています。

神尾真由子はストラディバリウスが鳴るのではなく
弾くのは自分だと言います。

二人ともまったく同じですね。
自分が確立しています。

神尾はブロン先生に教わります。
でも、先生が言うことを聞かないこともあります。
負けず嫌いで、我が強い若者です。
・・なんて可愛い生徒でしょう。
(言うことを聞かないのに可愛いのは自己をきちんと
 持っているから。チャーミングなのです)

ブロン先生は一生懸命教えます。
「いちいち細かい煩いジジイ」らしいです。

プロを教える現場というのは見る機会がない
のでとても面白いTVでした。
先生の愛情が一杯あふれています。

教え教わる人間関係のとても幸福な例です。

極端な話を出しましたが、
出来る子には教えてよい、ということです。

(昨年7/2,10/20,21に神尾さんの話があります)


繰り返しますが、多くの子には教えてはいけません。
それは特に大人の側にエネルギーが要ることです。
片手間のバイト仕事ではできませんね。


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