税は手段にすぎない

2010-07-20 10:09:02 | 塾あれこれ
今回の参院選では消費税発言が流れを決めたと
報道されています。

もちろん報道する側は、税は手段であると云うことを
下敷きにし、簡略に書かれているのですが、記事から
受ける印象は「国民は何が何でも増税を嫌う」とも
読めるのですね。

増税が好きな国民がどこの世界にいるか、伺って見たい
ものではありますが、報道姿勢のどこかに「国民は
近視眼的で困ったものだ」という気持ちがあるように
思うのはヒガミでしょうか?


消費税に関して言えば、最初3%を通すときに皆が心配し
「いつでも気軽に増税となるから反対」と言った時、
政府は「そのようなことはない」と見え見えのウソを
ついています。

しかしウソに違いないと思っても、エライ人の答弁に
それ以上は言えませんから、法案は通ります。

しばらくすると表に立つ人間を変え、あの時と状況が
違う、とこれまたシラジラシイ話で5%にしました。

国会答弁などその程度か、みえみえの嘘でもつき放題
ということが国民によく伝わった瞬間でしょう。

鳩山首相から菅首相に替わってすぐ10%を持ち出す
・・それで皆が思いあたるところがあったのです。

選挙で公約し、あれほど強調していた政策は、いとも
簡単にゴミ箱に捨てられる程度のものです。

議論を始めよう、と云ったって?
それが、お前らは国民をバカにしている証拠なんじゃ!
(・・まあ、オヒンのない言い方でございますこと)

なぜこれほど急に風向きが変わり、しかも強まったか
「あわてて低所得者には救済策でバラまきをする」などと
テキトーなことをいうから火に油だったわけです。

過剰にも思える国民の反応は、政治家が原因でした。


税は手段です。

どの様な国にするのか、どういう信頼できるシステムを
造ろうとするのか、その提示がなく「赤字ですから増税」
じゃ通らないのですよ。

民主党になって実質まだ何も変わっていないのだから。


財政健全化、これも目標と言うより手段です。
健全化してどんな国になっているのか?

江戸時代じゃないんだから、その先にどのような国が
という提示が必要です。

その目標をどのように実現するのか
それらは信頼できることであるか

あなた方は信頼できるのか?
結局(ほぼ自民党)にしかすぎないのではないか。


官僚が完全に意識改革を遂げるにはン十年の歳月が
必要でしょう。

一気に良くなるなどと期待する人間はいません。
万葉の昔から存在しつづけるゾンビですから。

よって、まず政治家が変わらないといけないのです。

しかしそれも難しいようですから集団としてのありようを
変更することが緊急の課題になりそうです。

時代はいよいよ政界再編。

菅政権は短命と予想するけど、タコに聞いた方がいいか?
(スペイン優勝は穴馬券と思っていた私じゃ当たらないかもね)


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