やる気(その3)ホントに本気で褒めてますか?

2006-08-09 10:44:27 | やる気
「やる気」がでるきっかけの一つに「ほめられる」ということが
あります。
これは現在の教育ではとても重要視され、充分に目配りされている
ことと思います。私が加えることは何もないのですが、自分の整理
にもなるので書いてみます。

褒められても、それほど心に響かないことがあります。

一つは相手の心がこもっていない、これは論外でしょう。
もう一つが、当人が褒められる価値を感じていない場合です。
「あなたは褒めて下さるが、自分にとっては普通のことで、褒めら
れても格別嬉しいとは思わない」

結局、自分が褒められたいことを、相手に褒めて欲しいのです。
また、タイミングも大切です。

何を褒められたいか、大人が知るのは難しい場合もあります。
子供の中には意思表示が充分うまく出来ない子もいるからです。
さらには、褒められてもうれしいのかどうかすらこちらからは分か
り難い子もいます。大人が思うより多いようです。

もちろん、ずっと見つづけていれば次第に分かることでもあります
が、時間はかかります。微妙な表情を読まねばなりませんから。
こちらから一声かけて更に表情を引き出すこともあります。

もちろん、本人が褒められたい内容がすべてその名に値するかは
別問題です。褒めてはいけない時もあります。迎合は負け!


最近、カタチだけでもオーバーに褒めよう、と言われています。
褒めることが苦手な私には勉強になることではありますが、しかし
日本の文化は控え目が美徳。不自然になりそうで、オーバーには
できないのが現実です。
私など、下手にやって「ヤスモノの営業マン風」になるかもね。

ほかに「褒め尽くす」のも難しそうですね。
ほめることの引出しをたくさん持っている必要があります。

先に少し触れましたが、普段褒めない人のほめ言葉は効きます。
教員が多い塾では役割を分担することもできます。ただ、受けな
い役割は引き受け手がいません。役割をあまり固定するとツライ
ですね。

間接的に褒める、のもよくある作戦です。

ご家庭でも以前は役割分担がありました。ただ、封建的な家庭
の仕事の分担と重なっていたため現在はウケがよくありません
けれども、カシコイ家庭もまだ沢山あり、上手に役割分担され
ているケースもあります。

今の子供は、普段カライ人に誉められる嬉しさを知らない人が
多いかもしれませんね。


褒められて嬉しいのは相手が本気のときです。

褒める側は本気で褒めなければなりません。
無理やり褒めるネタを探しとにかく声をかけ・・ではシラケます。

褒めるとき、よく他の人と比較して褒めようとしますね。私も陥り
ます。東大に行った○君は中1のとき~だったが、この子は・・
なんて発想がよぎるのです。
普通、この学年なら~だけど、とか。

けれどもそれはきちんと褒めることには繋がりません。
褒められたいとき、褒められたいことを、褒められたいのですから
人と比べられても仕方ありません。
褒められるのだからいいか、程度の効果でしょう。

人と比べられては、褒められるべき場合にうずもれてしまう
事も多いのではないでしょうか。

比較するなら本人とします。
昨日までのその子が今日どこまでできたか、ここが大切です。
その子をよく知り素直に「よくできた」という実感を共にします。
「おお、すごい」が心の底からでてきます。
本気であればこそ、気持の良い瞬間を共有できるのです。

すぐそこに「やる気」が来ていませんか?

(もちろん、ものごとそんなに簡単には進みません。現実は
 いろいろなことがあります。
 でも大筋は上記の流れで間違ってないと思います。
 甘いかな?)


何でも褒めるというのは私には無理ですね。
褒められないところは褒めない、注文をつけるところはそうしま
す。叱るべきは叱る。
無理をせずにいれば、ブレが少ないはずです。

{たぶん、明日から暫く更新できません。盆休み?
 秋暑のころまでには復帰しますので、よろしくお願いします}


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