天宝一はうまい

2012-03-21 10:35:48 | 食べる
前から気にはなっていました。
特に去年秋、神辺に行った時はかなり迷い
結局、後悔するハメになってしまいました。

気持ちが良い町だったのでそれを信用すべきでしたね。

ネットでは支持が多そうです。
そういうものは余り好きになれない場合があり
二の足を踏んでいました。

先日、尾道の福屋に天宝一がありました。
720mlが1400円あまり。

すごく高いお値段の酒は私の味覚が追いつかないので
この程度までなら、と買ってみました。

大正解。
美味しい酒ですね。
私の好みです。

あまり好きではないのが
重たくて、自己主張の強い酒、あるいは
オレは酒飲み、という人の支持が大きい酒。

好きなのは料理のジャマをしない酒。
上質な水のようで、口の中を洗ってくれる酒です。

結局私は「酒飲み」ではないのかもしれません。

また気候風土も関係すると思います。
温和な気候風土に合うさらりとした極上酒ですね。
北の人にはどこか物足りないかもしれません。


冷やで口に含むと、まず水の味がよろしい。
軟水の酒、特有の美味さです。

米の旨みがじわりと訪れ、アルコールが口中を洗います。

白身の刺身とか、薄味の野菜などには、こうでなきゃ。

喉越しは辛口
あと口の気持ち良いこと。


燗が更に美味いですね。

若いころから慣れ親しんだ「和」の世界です。

近年はワインの影響で、華やかな香り、個性的な味が
好まれているようですが、天宝一のような『王道』が
ありがたい。

私の少ない経験では新潟の酒が軟水であっさりです。
それを上手に花開かせたのが『寒梅』

ただ、料理には(酒)が多少前に出すぎます。

なかなか、邪魔はしないけれども美味い酒ってありません。

天寶一はそういう条件を叶えてくれる稀有な酒ですね。
独特の燗酒の香りと程よい辛さがたまりません。

死んで随分になりましたが親爺と燗を飲みたくなります。

「今の酒も悪くないじゃろ?」なんて言ってね。


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