今の家に移ってすぐカミサンが猫を飼いたいと言い
ました。
私はY塾に勤めていたし昼間時間が余るという
今では考えられない理由です。
知り合いに頼んで生まれたばかりのネコを探して貰い
彼女たちは、はるばる数十キロの旅をしてきました。
少しして近所の様子が分かり始めると、黒猫が沢山
いるのです。
西洋と違って日本では縁起が良いとされていますから
お目出度いことではありますが、そこらへんのノラと
同じ顔をしたネコをわざわざ、と拍子抜けしました。
汚い黒猫(失礼)と同じ顔をしたのが箱入り娘で
飼われている家は、やっぱりどこかヘンですね。
○
写真のネコは公園にいるノラです。
(掲載許可は取れませんでした。
口頭でも、とお願いしてみましたがニャンとも)
これがわが「井上・まりあ・カラス」にウリ二つ。
機嫌が悪いときにこんな顔をしています。
カラちゃんに悪いけれど、ブサイク。
もちろん公園クロに近づけば警戒されます。
当然ですね。違う個体ですから。
逆に、彼らから人間を見るとどれもそっくりに
見えるのではないかなあ?
猫同士では全然違うのを我々が区別できないように。
個体が違えばもっとも違うのは脳です。
私を見て「いつも家にいるオッサン」と分かるのが
わが「まりあ・カラス」
◎
ずっと一緒にいれば色々分かってきます。
ネコにも喜怒哀楽がありますね。
人とネコとの違いは案外小さいのではないか?
ネコは名前の通りよく寝ます。
寝言、よく言いますね。
夢も見ているようです。
口をモグモグさせて満足そうなこともあります。
タマには寝惚けたりもします。
喜怒哀楽では「哀」はあまりよく分かりません。
子供をなくしたときなどは悲しげに鳴きます。
淋しい感情は日常的に示しますね。
人間の脳に一人一人小さな宇宙があるように
ネコにも小さな宇宙がありそうです。
生きてきた歴史が詰まっています。
もちろん余りに強い擬人化は誤りの元。
人間は記号を操れるのでネコとは随分と違います。
どう同じでどう違うか、日を改めて。