カメラは監督との共同作業ですからどこまでがカメラ
マンの技か我々素人には分かりづらいところは
あります。
○
映画『ピアフ・愛の賛歌』のカメラは日本人
ナガタ・テツオ(永田鉄男)さんです。
彼の他の作品では仏映画『うつくしい人生』を
テレビで見ました。
静的でとても美しい画面でした。
(今年8/13の文を参照下さい)
今回は一変していてエンドロールでナガタとあり
驚いた・・
○
映画の出だしで手持ちカメラのゆらゆらした
画面が出てきました。
こんな映画を撮る人がいたなあ、好きじゃないし
と思っていましたが、初めだけです。
ほぼ100年前、時代劇に近いシーンで手持ち撮影
は似合わないよな・・←意味ありでした。
フラッシュバックのように年代が飛び、ぼーっと
見ていたので最初カメラは意識していませんでした。
カメラが前面にでしゃばる映画はいけないので
それでよいのですが。
○
殺人事件に巻き込まれかかるところで「あれ?」
と思ったのです。
階段の上り下りを含めての長いシーンをワンカット
(1回見ただけなので多分繋いではいないと思う
のですが間違ってたらスミマセン)
で撮っているのですね。
臨場感溢れるカメラです。
こういう、ドラマの内容を支えるカメラワーク
が好きですね。
○
初期の北野作品は格好だけで画面を作っていた
ので好みません。(最近は見る気も起きない。)
映画の数を見ていても大事な所が分かっていない
のでは良い映画監督とは言えないでしょう。
最近は後期のゴダールを意識しているのかなあ。
この人達の仕事を勉強されるとよいでしょうが
現場のチームワークが大変です。
スタッフのレベルが高くないとだめですね。
◎
前進する人を正面から捉えて移動撮影をすれば
カメラは後ろへ進みます。
北から南へ向かう人がいればカメラは北を向いた
ままカメラマンの背になる南へ移動します。
テレビなどでもよく手持ちのまま後じさりして
いますねえ。
昔からレール移動などして撮られている普通の
撮影方法です。
それが使い方で以下のようになります。
ピアフが麻薬で倒れたあとのシーン。
男の人が部屋から部屋に次々と移動して行きます。
それを前から撮影します。
(ここは多分台車。手持ちではないでしょう。
先の階段などではクレーン)
ぐんぐんと進むスピード感。
そしてある部屋に行くとそこに憔悴したピアフが
何か少し食べています。
「食べて元気にならなくちゃ」
もう1度歌うために。
後退するカメラの中にそのピアフの姿が入ってくる
ので、こんなところで一人・・という感じが強く
出るのです。
他のカメラワークでは難しいでしょう。
印象深いシーンになりました。
スターでも、地道に生きる日常があって初めて
よい仕事ができるのです。
生きなきゃ。
◎
恋人が亡くなった日の朝、ここも長いカットです。
強烈な印象を与える演技に隠れた感じになりますが
カメラもすごい。
ちょっと長い話になりましたが、一ヶ所だけ印象的な
移動を使うのではなく、積み重ねて大きな効果を
生み出す方法ですね。
見ている側の心理に抵抗がうまれません。
(パラレルに物語を進める方法も
ラストに効いてきます。
これはカメラというより脚本や編集の力です。)
その他にもカメラについて顔のアップとかいろいろ
言いたいことがありますが、
塾のブログで映画とは?と言われそうなので。
明日、なぜ当ブログでピアフの映画かを
申し上げます。強引かも。
一つのネタで引っ張りますね~。
マンの技か我々素人には分かりづらいところは
あります。
○
映画『ピアフ・愛の賛歌』のカメラは日本人
ナガタ・テツオ(永田鉄男)さんです。
彼の他の作品では仏映画『うつくしい人生』を
テレビで見ました。
静的でとても美しい画面でした。
(今年8/13の文を参照下さい)
今回は一変していてエンドロールでナガタとあり
驚いた・・
○
映画の出だしで手持ちカメラのゆらゆらした
画面が出てきました。
こんな映画を撮る人がいたなあ、好きじゃないし
と思っていましたが、初めだけです。
ほぼ100年前、時代劇に近いシーンで手持ち撮影
は似合わないよな・・←意味ありでした。
フラッシュバックのように年代が飛び、ぼーっと
見ていたので最初カメラは意識していませんでした。
カメラが前面にでしゃばる映画はいけないので
それでよいのですが。
○
殺人事件に巻き込まれかかるところで「あれ?」
と思ったのです。
階段の上り下りを含めての長いシーンをワンカット
(1回見ただけなので多分繋いではいないと思う
のですが間違ってたらスミマセン)
で撮っているのですね。
臨場感溢れるカメラです。
こういう、ドラマの内容を支えるカメラワーク
が好きですね。
○
初期の北野作品は格好だけで画面を作っていた
ので好みません。(最近は見る気も起きない。)
映画の数を見ていても大事な所が分かっていない
のでは良い映画監督とは言えないでしょう。
最近は後期のゴダールを意識しているのかなあ。
この人達の仕事を勉強されるとよいでしょうが
現場のチームワークが大変です。
スタッフのレベルが高くないとだめですね。
◎
前進する人を正面から捉えて移動撮影をすれば
カメラは後ろへ進みます。
北から南へ向かう人がいればカメラは北を向いた
ままカメラマンの背になる南へ移動します。
テレビなどでもよく手持ちのまま後じさりして
いますねえ。
昔からレール移動などして撮られている普通の
撮影方法です。
それが使い方で以下のようになります。
ピアフが麻薬で倒れたあとのシーン。
男の人が部屋から部屋に次々と移動して行きます。
それを前から撮影します。
(ここは多分台車。手持ちではないでしょう。
先の階段などではクレーン)
ぐんぐんと進むスピード感。
そしてある部屋に行くとそこに憔悴したピアフが
何か少し食べています。
「食べて元気にならなくちゃ」
もう1度歌うために。
後退するカメラの中にそのピアフの姿が入ってくる
ので、こんなところで一人・・という感じが強く
出るのです。
他のカメラワークでは難しいでしょう。
印象深いシーンになりました。
スターでも、地道に生きる日常があって初めて
よい仕事ができるのです。
生きなきゃ。
◎
恋人が亡くなった日の朝、ここも長いカットです。
強烈な印象を与える演技に隠れた感じになりますが
カメラもすごい。
ちょっと長い話になりましたが、一ヶ所だけ印象的な
移動を使うのではなく、積み重ねて大きな効果を
生み出す方法ですね。
見ている側の心理に抵抗がうまれません。
(パラレルに物語を進める方法も
ラストに効いてきます。
これはカメラというより脚本や編集の力です。)
その他にもカメラについて顔のアップとかいろいろ
言いたいことがありますが、
塾のブログで映画とは?と言われそうなので。
明日、なぜ当ブログでピアフの映画かを
申し上げます。強引かも。
一つのネタで引っ張りますね~。