ふ~ん、そーなの

2007-10-15 10:23:07 | 塾あれこれ
若いADさんなどが飲んで裏話をされます。

一人舞台になりますね。
彼は得意そうです。

若い頃はそんな話をマルマル信じていました。
年取ってくると、そんな場にいることがなくなった
セイか彼の話も一方的な見方でしかないことに
思い至るようになりました。

ただのADや現場で働いているくらいの人間が、どれ
ほどの目を持っているかも疑問があります。

態度の悪さなども前後の事情があるかもしれません。

エリカ様だって何かあったのかもしれないし
高等な宣伝かもしれません。

ウワサには悪口が多いですね。
つまり一定のバイアスがかかった話なのです。


反対に、大御所と言われる人の話にはサスガと
いうものがあります。
やはり言うことが違うな、ですね。

昨日だったか新聞のHPで扇橋師の話を読みました。
高座で汗をかいてはいけない、という趣旨。
最近の噺家に苦言を呈したのです。

そーですよね、師匠。さすが!

大汗を掻いて「熱演して見せる」のは近年の悪弊。
亡き志ん朝あたりからでしょう。

彼も高座はサスガだし、本で読むとチミツな話の組み
立てはピカイチのように思います。
けれども、高座で大汗を掻くのはいけなかった。

あるとき志ん朝が『もう半分』を高座にかけました。
その直後に高座に上がった実兄の金原亭馬生が
「怪談で大汗かいちゃ行けません」


彦六の正蔵など見事でしたよ。
至近距離で見ても顔に汗はかいていませんでした。
かいても髪から首へで客には分からないのです。

確か脇の下に何か挟むと顔に汗をかかない、と仰って
ました。でも、所作はどうするんだろう?


話がズレました。
関係者の噂話でしたね。

関係者じゃない場合・・

有名なジャズプレーヤーの某が落語の話をします。
お好きなのですね。
同じ類の話を私もします。

で、本に書いてある彼の話と違うことを私が言うと
どうなるでしょう?

ウチのカミサンなら絶対に私より某の肩を持ちます。

「だってあっちの方がユーメイ」

口惜しいので抵抗すると

「一芸に秀でるとゆーじゃん。
 彼はゲージュツを良く知っているはずでしょ」

某は上記のADと同じかも、は通じません。


ジャズプレーヤーYは落語家円生を褒めます。

私は「彦六の正蔵のほうが遥かに上手い」

カミサンには相手にされませんね。

「僕は何度も何度も高座を聞いている。
 リレー落語で比べたこともある。
 差は歴然としている」

「それはあなたの好みでしょう。
 向こうは世界のYよ!」

勝てませんよね。