味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

鑑明らかなれば則ち塵垢止まらず。

2015-01-20 10:28:14 | ブログ
第2215号 27.01.20(火)
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鑑明らかなれば則ち塵垢止まらず。『荘子』
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 鏡がきれいになっていれば、そこにはちりあか一つとどまるものではない。
 心をよく磨いて美しくしていれば、そこにはきたない考えは宿らない。350

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 【コメント】一日がアッという間に過ぎ去ってしまい、大したことも出来ない自分に自責の念にかられています。
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 ただ先哲・菅原兵治先生の『大学味講』等々をご紹介できることは喜びのひとつでございます。
 先日、京都大学・中西輝政名誉教授の『救国の政治家、亡国の政治家』を購入し拝読しています。およろしかったら購入しお読みになられたら如何でしょう。

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 政治家の皆さんもそれなりの愛国心はあると思うのですが、選択をあやまったら取り返しのつかないことになることだってあると思います。平和であるからこそ、学ばなければならないと思います。この平和を続けるためにも、今こそ学ぶ必要があると思います。
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『大学味講』(第53回)
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   参考 我づくり問答  
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 この「我づくり問答」は、幹部研修会の際の対話の問から拾ったものですが、大学の「天子より庶人に至るまで、壱是に皆身を修むるを以て本となす」の事上応用ともいうべきものと思われますので、ここに引用して参考とすることと致します。
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 〇”我づくり”とはどういうことですか。
 ”「物づくり」「金づくり」----そのための「設備づくり」「組織づくり」そして「イデオロギーづくり」「法律づくり」等々、いろいろの「つくり」がありますが、それらの根底として、自分をよりよき自分にするための努力をすることです”
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『論語』(第153)
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 子曰はく、道に志し、徳に拠り、仁に依り、藝に遊ぶ。
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 孔子がいうには、人の道を学ぶことに心を向け、学んだ所を體得しわが徳として堅くこれを守り、諸徳の総合たる仁に至ってこれに安んじ、時に文芸をたしなんで気を養い心を豊かにする。これが学問の順序というものである。
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 ここのところは、ブログ第2005号 26.06.23にも発信しています。
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『農士道』(第37回)
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 今この両者を稲に譬を取って説明せんに、植物は稲に限ったことではないが、花が咲いた時は最も生命の発現した状態であって最も美しい。(稲の花はさほどきれいでもないが、薔薇や牡丹になると此事がよく肯ける。)それで其れを見た人間の我儘は、花の状態を永久に持続せんとする。そして遂には花のみをちょん切って花瓶に飾り、更に稲の花のみでは満足出来ず、終には薔薇の花やら牡丹の花まで瓶中に飾り、而してこの生命の根源より遊離せる花の状態を永久に持続して享楽せんとするに至る。この状態を「浮文」といふのである。
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 さうすると一面に於ては之が反動として、浮文浮華の状態に至るのは畢竟花を咲かせるからである。花さへ咲かせなければ稲の生命は永久に存続するのであらうと思ひ一切の生命の暢達生長を抑圧せんとする-----一切の発芽生長(分化発現)を否定して永久に種子のままにして置こうとするに至る。これ即ち「瀆武」なのである。

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