味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

無為を為せば、則ち治まらざるなし。

2015-01-08 10:06:31 | ブログ
第2203号 27.01.08(木)
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無為を為せば、則ち治まらざるなし。『老子』
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 無為、すなわち人為を用いない政治をするときにこそ世の中が治まる。堯舜の政治は衣装を垂れて天下が治まるという。318
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 【コメント】一人政治だけでなく、世に生きる人々に言えることであろうと思います。そうは言っても多くの人が生存する社会では、利害が優先しますが、そこを何とかズルをしないで人様へも譲る心を持ちたいものです。
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 昨日、民主党の方々の代表選びの記者会見がありました。大事なことは国家日本に華開いてきた大和の文化を大事にする代表であって欲しいと念じています。今回の代表選を見て、一部の人は多くの国民が欲しているものとはかけ離れているような気がしました。
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 その昔、山本七平氏は著書で、当時の社会党は三十年したらなくなるのだと書いています。その通りになりました。国民が欲していない方が代表として君臨した場合、山本七平氏が指摘した二の舞になるような気が致します。それをセクトの独善・あそびというのだと思っています。
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 私が勤めていた会社でもそれに類した人がいました。自分だけ、右に左に要領よく亘り、最後は大変偉くなったようです。数年後、一緒に仕事をしていた方々は、あの野郎はと激怒していたようです。自分は犠牲になっても人様を大切にしなければならないと私は考えています。
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 私は荘内南洲会の先生方との親交がございますが、稚拙な漢詩ではありますが、『荘内南洲会を詠ず』の中で、「無為」という言葉を用いました。それは荘内地方に郷土的に華開いてきた人物としての姿であります。だからあの『南洲翁遺訓』が出来たのだと思っています。
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『大学味講』(第41回)
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   第二節  「格物」と「物格」
          ------思惟過程と実践過程----
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 (一) 以上、八条目のことについて一通り述べたが、この八条目について、大学の本文を仔細に読んでみると、次のようになっているのであります。即ちその前段におていは
  「古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先づ其の国を治む。其の国を治めんと欲する者は、先づ其の家を斉ふ。-----知を致すは、物に格るに在り」
というように書かれているのですが、それが後段になると
  「物格りて而る後に知至る。知至りて而る後に意誠なり。意誠にして而る後に心正し-----。国治まりて而る後に天下平らかなり」
と書かれてあるのであります。
 従来多くの人々は、これを文意を強めるための反復法であるという程度に見て、前段と後段との差異に対して、それほど深い関心をもたなかったのではないでしょうか。

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『論語』(第141)
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 子曰はく、斉一変せば魯に至らん。魯一変せば道に至らん。
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 孔子が言うには、斉の国が今少し改善されると魯ぐらいになろう。魯が今少し変わって進歩したら、道義のある国になれるのだろうが----。
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『農士道』(第25回)
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 農村何処に行くべきか?
 其の根本を確定せずして、唯乗物を飛ばしただけでは、走れば走る程、目的地より遠ざかって行くことすらなしとせぬであろう。古人も「本立って道生ず」といふが、私は本章に於て、先ず農村問題の根本たる目的論的研究を述べることとする。其の為には少しく難渋でもどうしても一通り研究の原理たる陰陽文質の関係を究明するを要する。

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短歌
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