第2200号 27.01.05(月)
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大匠(たいしょう)の人に誨(おし)うるは、必ず規矩を以てす。学者も亦必ず規矩を以てす。『孟子』
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大工の棟梁が弟子に教えるにあたっては、必ず標準となる規(ぶんまわし)、矩(さしがね)の使用法から始める。学問をする、道を学ぶ場合も、必ず聖人を標準とすべきである。129
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【コメント】新しい年を迎えまして早いもので五日になりました。年中多忙な私なのですが、特に年末始は多忙でした。『南洲翁遺訓』改竄事件をきっかけに「西郷南洲顕彰会の伝統及び西郷南洲翁と菅臥牛翁の徳の交わりを広める会」のご挨拶とご報告を関係各位に出しましたら、思いがけない偉い先生から激励のお年賀を賜りました。
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心ある方々はなんでこんなみっともない事をするのか、鹿児島には正義感溢れる人間はいないのかと思っていたことでしょう。私自身、正義感溢れる人間ではないのですが、たまたま、空手道場建設に際して岳父が平井先生について学びなさい、と紹介してくれたのでした。
年賀を戴いた方は次のように書いてきました。
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「新年おめでとうございます。味園会長様の「ご挨拶とご報告」、有難く拝見しました。現「遺訓集」は南洲翁を慕い直接翁の考えに接した庄内の方々がまとめられたものだけに、最大級の重みがある、と思います。「徳」の交わりが愈々深く広く両方の市民の間に理解される事を期待しております。敬白
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「----広める会の文書には、鹿児島市議会、県議会」でとりあげられたと記載していますので、この先生は溜飲を下げられたと思います。因みにこの先生も今回世間を賑わしている男が、いろいろ画策するものですから、ご立腹されお止めになられたと聞き及んでいます。
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『大学味講』(第38回)
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(二) 誠意、正心、以下の六条目
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「誠意」以下の六つの条目については、大学の原文にその註釈が記してありますので、その所で申すこととして、ここでは脚註程度にとどめることと致します。
格物---その物について探求する。
致知---正しい知を以て、正しい態度でその物に対処する。
誠意---その物に対する意志発動を「誠」から発する。
正心---意志発動の主体が「心」であるが、その「心」を正しい状態にたもつ。
修身---自分自身を修理修正して、常に正しい人間にする。
斉家---ここでいう「家」は現在のマイホームだけとしては狭い。当時の中国社会における「家」は、いわゆる家の子郎党をも含めてのものであり、その意味からいえば現在では、課長や係長ならばその課や係の人々までがそれであり、その人々の心を一つに斉えることである。
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『論語』(第138)
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子曰はく、中人以上には以て上を語ぐべし。中人以下には以て上を語ぐべからず。
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孔子がいうには、「中以上の学力の人には高等哲理を教えてよいが、中以下の者に深遠な理論を語るべきでない。
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たしかにその通りですが、私の所に来る人は、中以下の児童たちばかりなので、子どもにわかりやすく、長期的展望を以て臨むよう話しています。
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『農士道』(第22回)
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而して又之を逆に言へば、少くも己が職業に於て位育(深い意味に於ての)も出来ぬやうでは、天下国家への参賛の功を全うし得られるものではないことが、恰も胃が胃の使命たる消化吸収の作用も出来得ないで、全身の健康に寄与貢献するなど壮語しても、其の實決して参賛の功を全うし得ないのと一般である。
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大匠(たいしょう)の人に誨(おし)うるは、必ず規矩を以てす。学者も亦必ず規矩を以てす。『孟子』
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大工の棟梁が弟子に教えるにあたっては、必ず標準となる規(ぶんまわし)、矩(さしがね)の使用法から始める。学問をする、道を学ぶ場合も、必ず聖人を標準とすべきである。129
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【コメント】新しい年を迎えまして早いもので五日になりました。年中多忙な私なのですが、特に年末始は多忙でした。『南洲翁遺訓』改竄事件をきっかけに「西郷南洲顕彰会の伝統及び西郷南洲翁と菅臥牛翁の徳の交わりを広める会」のご挨拶とご報告を関係各位に出しましたら、思いがけない偉い先生から激励のお年賀を賜りました。
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心ある方々はなんでこんなみっともない事をするのか、鹿児島には正義感溢れる人間はいないのかと思っていたことでしょう。私自身、正義感溢れる人間ではないのですが、たまたま、空手道場建設に際して岳父が平井先生について学びなさい、と紹介してくれたのでした。
年賀を戴いた方は次のように書いてきました。
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「新年おめでとうございます。味園会長様の「ご挨拶とご報告」、有難く拝見しました。現「遺訓集」は南洲翁を慕い直接翁の考えに接した庄内の方々がまとめられたものだけに、最大級の重みがある、と思います。「徳」の交わりが愈々深く広く両方の市民の間に理解される事を期待しております。敬白
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「----広める会の文書には、鹿児島市議会、県議会」でとりあげられたと記載していますので、この先生は溜飲を下げられたと思います。因みにこの先生も今回世間を賑わしている男が、いろいろ画策するものですから、ご立腹されお止めになられたと聞き及んでいます。
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『大学味講』(第38回)
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(二) 誠意、正心、以下の六条目
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「誠意」以下の六つの条目については、大学の原文にその註釈が記してありますので、その所で申すこととして、ここでは脚註程度にとどめることと致します。
格物---その物について探求する。
致知---正しい知を以て、正しい態度でその物に対処する。
誠意---その物に対する意志発動を「誠」から発する。
正心---意志発動の主体が「心」であるが、その「心」を正しい状態にたもつ。
修身---自分自身を修理修正して、常に正しい人間にする。
斉家---ここでいう「家」は現在のマイホームだけとしては狭い。当時の中国社会における「家」は、いわゆる家の子郎党をも含めてのものであり、その意味からいえば現在では、課長や係長ならばその課や係の人々までがそれであり、その人々の心を一つに斉えることである。
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『論語』(第138)
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子曰はく、中人以上には以て上を語ぐべし。中人以下には以て上を語ぐべからず。
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孔子がいうには、「中以上の学力の人には高等哲理を教えてよいが、中以下の者に深遠な理論を語るべきでない。
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たしかにその通りですが、私の所に来る人は、中以下の児童たちばかりなので、子どもにわかりやすく、長期的展望を以て臨むよう話しています。
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『農士道』(第22回)
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而して又之を逆に言へば、少くも己が職業に於て位育(深い意味に於ての)も出来ぬやうでは、天下国家への参賛の功を全うし得られるものではないことが、恰も胃が胃の使命たる消化吸収の作用も出来得ないで、全身の健康に寄与貢献するなど壮語しても、其の實決して参賛の功を全うし得ないのと一般である。
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