第2201号 27.01.06(火)
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父子篤く、兄弟睦まじく、夫婦和するは、家の肥えたるなり。『礼記』
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親子の間に情愛が篤く、兄弟の間が睦まじく、夫婦が相和していることは、家の幸福であり、家が肥え豊かになったことである。273
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【コメント】『礼記』が訓えるとおりの家庭内の睦まじさがあることが何よりだと思います。そうなる為にはお互いが相手を慮ることが必要ではないでしょうか。
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お金も、名誉も、大事ですが、健康で家族全員が睦まじいことが何よりだと思います。たった七、八十年の短い人生、楽しく、愉快に、仲よくしていきたいものです。
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『大学味講』(第39回)
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治国---国を治めることであるが、ここでいう国とは、必ずしも現在の国家とは同じではなく、封建時代の藩のようなもので、出羽の国とか、薩摩の国とかというものと見てよいであろう。だから現在でいえば、市町村とか、組合とか、会社というような、一つの自治的団体と見てよいであろう。
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平天下---天下を平らかにする。「天下」とは支那独特の思想であり、その国の指導力(化)の及ぶ範囲を、その国の天下というのである。だから現在でいえば、米国とか、ソ連とかという大国は、自分の国家ではないが、その天下に属する幾つかの国をもっているのである。
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その「天下」を平穏に治めることを「平天下」というのであるが、これを身近かな事実にあてはめていえば、例えば会社の取引き先の提携企業の如きは、その「国」ではないが、「天下」にはいるものと見てよいであろう。
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以上の「八条目」をふまえて、それをうまくやっていくにはどうすればよいか。それが大学の道なのであります。
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『論語』(第139)
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樊遅、知を問う。子曰はく、「民の義を務め、鬼神を敬して之に遠ざかる。知と謂ふべし。」仁を問う。曰はく、「仁者は難きを先にして穫るを後にす。仁と謂ふべし。」
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樊遅が「知」についておたづねした。孔子が言うには、「人としての道をよくつとめ、神仏は崇敬するが、近づき狎れて神仏をけがしもてあそぶようなことをしないのが、知というべきじゃ。」仁についておたずねした。孔子が言うには、「仁者は進んで骨折り仕事を引受け、報酬利得を問題にしない。それが仁というものである。」
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『農士道』(第23回)
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以上、農という職業に就いて、其の位育、参賛の兩使命を考察したが、本書に於ては、外篇に於て主として農の輪郭的なる参賛的方面---單に衣食のみに限らず、もっと深い全人生の性命的なそれの----自覚を述べんとするつもりである。
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父子篤く、兄弟睦まじく、夫婦和するは、家の肥えたるなり。『礼記』
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親子の間に情愛が篤く、兄弟の間が睦まじく、夫婦が相和していることは、家の幸福であり、家が肥え豊かになったことである。273
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【コメント】『礼記』が訓えるとおりの家庭内の睦まじさがあることが何よりだと思います。そうなる為にはお互いが相手を慮ることが必要ではないでしょうか。
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お金も、名誉も、大事ですが、健康で家族全員が睦まじいことが何よりだと思います。たった七、八十年の短い人生、楽しく、愉快に、仲よくしていきたいものです。
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『大学味講』(第39回)
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治国---国を治めることであるが、ここでいう国とは、必ずしも現在の国家とは同じではなく、封建時代の藩のようなもので、出羽の国とか、薩摩の国とかというものと見てよいであろう。だから現在でいえば、市町村とか、組合とか、会社というような、一つの自治的団体と見てよいであろう。
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平天下---天下を平らかにする。「天下」とは支那独特の思想であり、その国の指導力(化)の及ぶ範囲を、その国の天下というのである。だから現在でいえば、米国とか、ソ連とかという大国は、自分の国家ではないが、その天下に属する幾つかの国をもっているのである。
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その「天下」を平穏に治めることを「平天下」というのであるが、これを身近かな事実にあてはめていえば、例えば会社の取引き先の提携企業の如きは、その「国」ではないが、「天下」にはいるものと見てよいであろう。
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以上の「八条目」をふまえて、それをうまくやっていくにはどうすればよいか。それが大学の道なのであります。
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『論語』(第139)
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樊遅、知を問う。子曰はく、「民の義を務め、鬼神を敬して之に遠ざかる。知と謂ふべし。」仁を問う。曰はく、「仁者は難きを先にして穫るを後にす。仁と謂ふべし。」
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樊遅が「知」についておたづねした。孔子が言うには、「人としての道をよくつとめ、神仏は崇敬するが、近づき狎れて神仏をけがしもてあそぶようなことをしないのが、知というべきじゃ。」仁についておたずねした。孔子が言うには、「仁者は進んで骨折り仕事を引受け、報酬利得を問題にしない。それが仁というものである。」
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『農士道』(第23回)
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以上、農という職業に就いて、其の位育、参賛の兩使命を考察したが、本書に於ては、外篇に於て主として農の輪郭的なる参賛的方面---單に衣食のみに限らず、もっと深い全人生の性命的なそれの----自覚を述べんとするつもりである。
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