味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

和風慶雲なり。

2015-01-19 09:55:43 | ブログ
第2214号 27.01.19(月)
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和風慶雲なり。『近思録』
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 やわらかな春の風、吉祥をあらわすめでたい雲。それが顔回の温和な立派な人間だ。(程明道のことば)302
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 【コメント】人物を客観的に観察出来た程明道こそ立派な人間だと思います。お互いの長所を観察し、それとなく称え人生に処する心のゆとりがあれば素晴らしいと思います。
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『大学味講』(第52回) 
 (四) さて、このことは、現下の騒然たる政情を直視する時、現下の政治家達が、その努力を単なる選挙対策や、政策論争だけに厚くして、「身を修むる」ことに薄くした結果が、こうなったではないだろうか、といわざるを得ません。
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 「天子より庶人に至るまで、壱是に身を修むるを以て本となす。其の本乱れて、末治まるものはあらず」という大学の聖教は、やはり千古を貫いての大原則であることに、襟を正すものがあるではありませんか。

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 今朝、藤本先生から電話がありました。先ほど「ご挨拶とご報告」をお送りしたものですから。この藤本先生は、大変な勉強家であります。20年前、同じ会社で仕事をしていました。会社で仕事をしていた人で、こういう真面目な方は他にいないようです。
 正当な事象に心から感謝する人もいるかと思うと、反感を持つ人もいるものです。要は何が正当か否かは天がわかっているのです。
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 そのためには日々を誠実に生きる、生き抜くことだと私は思います。だから連日、菅原兵治先生の『大学味講』とか『農士道』をご紹介するために、連日ブログで綴っているのです。

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『論語』(第152)
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 子曰はく、甚だしいかな、吾が衰へたるや。久しいかな、吾復夢に周公を見ざるや。
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 孔子がいうには、わしも甚だしく気力が衰えたものだ。もはや久しく周公を夢に見なくなった。

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『農士道』(第36回)
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 以上によって陰陽文質の関係は明らかになったことと思ふ。然し此処に猶一言付け加えておかねばならぬことは、其の偏であり、過である。即ち文にも質にも其の度を越してしまって造化の本質より逸脱せる状態の現象を見ることである。自然界に於ては此の事が案外少ないが、人間の世界には作為の生活が多い為に、往々にして此の偏過の現象を見ることがあるのである。
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 然らば如何なる偏過を生ずるかといふに、「浮文」と「瀆武」とがそれである。即ち文に偏過すれば「浮文」(若しくは浮華)となり、質に偏過すれば、「瀆武」(若しくは偏武、或は(野)となるのが是れである。

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(註) 前掲論語の用語を以てすれば、文の偏過を「史」となし、質の偏過を「野」となすべきであるが、我が日本に於ては従来武士道に即して最も敬粛に道を究め来たるが故に、其の武士道的な用語を以て、以下「浮文」「瀆武」として用ふるここする。