雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

二月堂

2008年08月12日 | 奈良散策
東大寺の伽藍の中で
二度に渡る兵火で焼失しなかった数少ない伽藍

    

そんな幸運な二月堂

それでも一度焼失している
それが寛文7年
焼失

        

原因は修二会
一般的にはお水取りと呼ばれる儀式の最中
失火によって全焼

現在の建物は全焼後2年の後に再建されたもの

   

水取りや 籠りの僧の 沓の音

二月堂の本尊は十一面観音
練行衆がみずからの過去の罪障を懺悔し
その功徳を以って
興隆仏法
天下泰安
万民豊楽
五穀豊穣
などを祈る法要行事

       

元々は十一面悔過法と呼ばれていた行事

平安時代に入って
修二会と呼ばれるようになった

今でも十一面悔過法が正式名称

    

十一面悔過法が初めて執り行われたのは
752年
実忠和尚が起源とされています

       

和尚が笠置山の山奥まで修行に入った折
天界に至ったという

そこには常念観音院が建っていた

   

常念観音院では
天人達が十一面観音の悔過を行じていたという

それを見た実忠和尚
同じ行事を行ないたいと願ったという
それが現在まで伝わる修二会

       

関西ではお松明と呼ばれる儀式
燃える松明を持ち
お堂を走り抜ける

        

走るのには訳がある

天界での兜率天の一日は人間の400年
少しでも兜率天に近づこうと
走って行を行なうのだと云う

       



暑い中での撮影
そろそろ冷たいものが欲しくなります

        

冷たいわらび餅を頂き

さて
そろそろお暇

   
コメント (4)
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