雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

金地院

2008年08月28日 | 京都散策
南禅寺塔頭のひとつ
金地院を訪れました

当初は鷹ヶ峯に創建された寺院
創建は室町幕府4代将軍足利義持の頃とされています

現在の地へと移ったのは
徳川政権時代
「黒衣の宰相」との異名を持つ以心崇伝によって
移転したもの

        

一色家の次男として生まれ
若くして仏門に入る
南禅寺の玄圃霊三に師事
才覚があったのか
36歳の時には、南禅寺270世住職となっている

      

僧としてだけでなく
政治向きの事にも才能があったらしく
徳川家康に呼ばれて、駿府へと移り
外交往復文書の書記を務めるが
やがて、頭角を顕し
次第に重職へ就く様になる

    

キリスト教禁止令
武家諸法度
禁中並公家諸法度
諸宗寺院法度
など多くの法令制定に関与

   

そして
彼の名を世に知らしめたのは
方広寺鐘銘事件
「国家安康」
「君臣豊楽」

        

家康の名を切り
豊臣を君として子孫の殷昌を楽しむ

言いがかり
この事件にも
以心崇伝は関与したと云われている

    

金地院を巡ると
歴史の裏が見えた気分になれます

       





金地院の一番の見所は
鶴亀の庭

    

小堀遠州作庭の庭園

   

縁側に座し
じっくりと眺める鶴亀の庭
京都の美
堪能しました

        
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする