行雲流水

ボランティア活動を中心に記録する

重陽の月

2020-09-10 14:49:20 | 日記
 井口小学校そばに龍神山がある。井口へ引っ越してきたとき、1,500円で社協にて購入した「ふるさと井口の歴史」によると、この龍神山の頂上でかつて頼山陽が田能村竹田と共に月見の宴を張られたと伝えられているそうだ。それぞれ観月山、望月山と名付けられ詩を吟じられたとの事。
 頼山陽は、今日君とあって林の間の小道をよじ登り、柴を焼いて酒を温め飲んでいるうちに真夜中になった、空を仰ぐと月は大空の真ん中にかかり、波は銀色にかがやいているので、海上が明るく秋のこのさわやかな夜長を観月山のうえですっかり酔うてしまいました。
 田能村竹田は、松の下で枯葉を集めこれをたいて酒を温め、山の高台の上で君とむかいあい、盃を取り交わしながら酒を飲んでいると、月は大空の真ん中でかがやき、虫の鳴き声が非常にさわやかである。このような望月山の上でこの世のわずらわしさをすっかり忘れました。とそれぞれ漢詩を読まれ注釈されたものを紹介しました。
 今の時節は白露で、夏と秋の気が変わるときの印として考えられていた。本格的な秋が訪れ野草の葉へ露が輝く。春にやってきたツバメなど夏鳥が去っていく。重陽の節句(9月9日)は菊の花をめでますが、菊の旬はもう少し後になる。写真は2014年9月に撮影したもの

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