ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

15戦目のハセツネ【前編】

2013年10月16日 | 大会レポート



狙った時はダメで、直前の状態が悪い時の方が結果がいい。
そういうパターンがみんなの中でかなり定着しているらしく、会う人会う人が「案外こんな時の方が・・・」とニヤニヤしながらはっぱをかけてくる。
それを聞いているとこの本人、少しずつ「その気」が、、、。
いやいや、とにかく定番「あわよくば」は一切排除。自らにそう厳命を下す。

ストレスフリーなポジションをキープするためにスタート直後は頑張るのが定例だが、今年はやめた。やめたらもういきなりの渋滞だ。狙っていたら焦るだろうな。冷静に立ち止まり深呼吸を繰り返す。
スムースに走り続けることは早々にあきらめた。
 
初めて参加した15年前は1000人くらいだったかな。今思えばずいぶんのんきな雰囲気だった。1500人くらいがいいところじゃないかな。それでも第2関門以降は2時間くらい人に会わない、なんて感じだったし。落ち着いて走りに専念出来たっけ。

さて、頻繁に渋滞に引っかかっているから心拍も上がらず、ハイキングモードで進むと、かなり走力のある選手が次々とダメを出している。まだ本当の序盤なのにだ。今年はスタート時から快晴。最高のコースコンディションに乗せられ過ぎたかな。
ハリ天はと言えば、とにかく余計なことを考えずに進む。
醍醐丸の応援は過去最高。すっかり新たな応援名所として定着だ。上りきってくる選手を上で待ち構えることができるのでオススメ。
ここで相当の元気を注入していただいた。

浅間手前でアズさん、リキちゃんに追いつき、二人を引っ張る形で第1関門・浅間峠入り。 
読めない男も一応、ハリマネ応援団長には4時間とは伝えておいた。3時間59分。計算なし、時計見なしでピタリ賞だけど、15回のハセツネで最も遅い通過時間となった。でも上出来。
ここでは尊敬するハセツネの大先輩「年配ランナーsさん」(16歳年長)の応援も。sさんが58歳の時の記録、確か10時間04分というのが昔の遠い目標だった。今年ついにその58歳になったのにチャレンジ出来なかったのが無念。でもsさんの直々声援に改めて今日のベストを尽くそうと誓った。
さぁ、たくさんの応援パワーをもらい、ここから上げていくぞと言いたいところだけど、グッと我慢の子。確実に気持ちよく15回目のゴールを迎えるにはまだまだ押さえる必要がある。というか、とにかく長時間走っていないので不安だらけなのだ。
無理のないスピードで上り以外はとにかく走り続けること。抜いても抜かれても子細構わず動き続けること。
作戦コードナンバーはゼロ。つまり「無」だ。脳も考えると糖分を激しく消費するわけだし、無駄使いは禁物。無、無、無。

本当に無の境地で走っていたのに、西原峠を過ぎ、三頭山への上りに差し掛かったあたりで、コースをよけて止まっていた選手のシルエットに反応。「ゴンゾーさん?」
果たして、正解。もうダメ、もうダメを繰り返すから、有無を言わさずボイスモードにチェンジだ。引っ張って引っ張ってそのまま三頭山。休みそうな雰囲気だったけど一気に行くよと下りも一緒に軽快に。
何だかんだ言ってゴンゾーさんと初めてレース中に一緒に走れたのかな、楽しいひとときだった。
いつもおよそ中間点の三頭山頂で「やっと」と感じるか「もう」と感じるかで調子を計っている。足はきついが楽しかったから「もう」だったかな。
鞘口峠から上りだしたところでゴンゾーさんとお別れ。またまたマイペースに。体はつらいけど、ひたすら男は黙って、、、だ。          To be continued

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コメント (5)
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