【12/10 22:53pm】
ぎっくり腰の患者さんが来る。やっとの思いで動いているので気の毒だ。早く楽になって欲しい。だから丁寧に診てあげる。なんとか今ここにいる間によくなってもらおうとあがけばあがくほど時間が長くなる。当然だ。同じ姿勢でいる時間が長くなると筋肉も硬直する。せっかく手を尽くした割には効果を感じられなくなる。または刺激過多でくたびれてしまう。
訴えが強ければ強いほど、自分の気合いが入れば入るほど、こんな感じに陥ってしまった経験は過去にたくさんある。自分にも患者さんにもよかれと思っていることが、実はそうではないというやつだ。
昨日のハリマネのぎっくり腰は、全く脚に(右にも左にも)体重を乗せられなくなってしまったほどで(つまり一人では立てない、歩けない)、ぎっくり腰レベルで言うとかなり高い。我が緑風堂でのデータを紐解いても上位にランクされることは間違いない。
で、昨日は2回の治療(うち1回は応急処置のみ)。
大丈夫だと思っていた寝返りは出来ず、寝返りの度に目が覚めてしまったらしい。今朝はまだやっと起き上がって肩を貸してトイレに行く状態。ひどいなぁ。
じっと座っているのも辛抱がいるようで、さっそく3度目の治療。タンスに手をついたりしてもらい、楽な姿勢で。痛みを確かめながら運動鍼(鍼をしながら動かす、動いてもらう)。じっくり横になって治療しない家族バージョンの超シンプル短時間治療だ。これで一気に動きがスムースになり、そろりそろり体重を乗せてみる。OK。寝る、起き上がる。OK。片足立ち&脚上げ、OK。(午後には買い物までOKとなってびっくり)
一気に気分が盛り上がったのでサービスマッサージ付き。でも普段の一人あたりの標準治療時間と比較すれば半分もかけていない。15分程度のことだ。
【12/10 23:58pm】
が、実際、仕事で同じような状況だと15分という訳には行かず、40分以上を費やすことになる。それが本当に必要な時間なのか。「癒し」としては必要だけど「治療」としてはどうなのか。長時間同じような姿勢を強いてしまうことで、逆に負担をかけてしまっている面もある。本音をばらしてしまうと、ここらあたりに「治療の本質」が見え隠れしているのだ。
(ちょっと業界裏ネタっぽいな)
☆皆既月食の写真は、何か比べられるものと一緒に撮りたかったけど、庭からだと周りには何もない。なので誰もが撮る写真になってしまったけど、設定をいじりまくって久し振りにかなり楽しかった。
【日付が変わって12/11 0:18am 息子も帰ってきてもうお終いにしようっていう時に、こんな光線が写し込めた。月ではない別の惑星のよう】