忘れる、忘れない

気がつくといつの間にかあの角に新しい建物が建っている。
あれ、あそこには前、何があったんだっけ。ついこの前までしょっちゅう目にしていたはずなのに思い出せない。すっかり忘れている。

1日から施術着をホワイトからダークネイビーに変えた。変身に気づいたある方は、あれ、前はどんなの着ていたっけ？　と。　意外と覚えていないものなのだ。どうでもいい証だ。
脳を活性化させると言って「世界一受けたい授業」などで茂木さんが盛んに出題していた問題のようだ。変わってしまった姿を前にすると、もう以前の状態を忘れてしまうのだ。

忘れてしまうと何だか呆けたのではと悲観的になるけど、本当に忘れてはならないものは忘れていない。大事だと思っても忘れていいことはちゃんと忘れるし、ちゃらんぽらんなつもりでもその人にとってどこかで必要としている（本人の自覚にかかわらず）ことって案外忘れたりはしていない。

そう考えると、さかんに忘れてしまうことをそう悲観することもないのだよ。
と、自分をしっかり励ます今日この頃。

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