ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

実録:黒戸尾根TT

2009年06月29日 | 大会レポート

0629_tt00 「黒戸尾根と私」なんていう歴史はまたの機会に譲るとして(な~んてもったいぶらず、簡単に言うと)
ここ甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根というのは、4年前初めての遠征場所にして初めての本格的山岳ランをした思い出深き場所。
いつも写真を撮るのに夢中になっていて、(珍しく)純粋にタイムだけにこだわったことがなかったので、今回のみんなでタイムトライアルはいい機会。
・・・が、先週の「多摩川源流ぐるり70K」での絶不調を引きずるが如く、1週間体調上向かず、一番肝心の睡眠時間も不足気味。つまり言い訳材料がたっぷりつまった弱気のかたまり。
・・・が、まっ、久し振りの甲斐駒だからベストを尽くしてみようと気を取り直し、積極的参戦決定(最初っからそのつもりだったんだけどね)!
何が積極的かというと、6月の登り強化月間(だったらしい)の締めくくりとして、せっかく遠征するするのだから「2度登り」を画策。

遅くとも6時には一番にスタートして1本。下りの途中で最初に出会った人(TT参加者)の所から一緒にもう一度登り返し。

0629_tt23 尾白渓谷駐車場に5時半前に到着したのに、すでに呼びかけ人・makotoさん号到着済み。奥様も歩いて往復とのこと。(ハリマネどうだろ)0629_tt01
予定通り、参加者が姿を見せる前、6時少し前に駐車場スタート!
心拍と相談だけど、それなりに攻める姿勢を忘れずに。天候は曇り。眺望なし。
昔の記録がなかなか見つからず、取り敢えず用意したラップタイムは3時間45分で登った時のもの。スタート前にmakotoさんにチラッと聞いたら3時間切りでしょうと。えっ、そんなに速いの。レース結果等から合わせ考えると・・・えぇ~。
よし、そんなら3時間目指して頑張ってみよ。(って言うならさっさと行けって)0629_tt24

1週間ダラダラ過ごさざるを得なかった体調だったけど・・・いい感じかも。最初のゲッツコレクションはmakoto奥様。0629_tt25
 
刀利天狗に差し掛かる頃、左手にしっかりと富士山の全貌。0629_tt02
鳳凰三山も立派にバーン。八ヶ岳だって・・。 0629_tt03
我慢出来ず、こっそり(一応タイムアタックだからね)シャッター連続。

七丈小屋でボトル1本給水。メモしておいたラップより速いには速いが、ほんの20分かそこいら。雪がちょっとだけ残っていた2400m付近からはガクッと明らかにペースダウン。0629_tt04
ベストは出るだろうけど、やっぱりさえない感じ。そんなこと言わず、ガンバロ(カメラはしまう)。
最後はまた盛り返して、3時間と14分。
山頂到着の瞬間に何事もなかったかのように体は楽ちん。(じゃ、もっと追い込めよ!) 0629_top

さて、上空は雲に覆われているものの山頂からは、久々のあの絶景。鳳凰三山と背比べをしていた富士山もとうとう三山の上から覆い被さるように威厳を保つ。0629_fuji
昨年夏、富士山に代わってファミリー登山の予定を3度も流された北岳もくっきりの三角形を見せてくれる。0629_kitadake
3千メートルの稜線、仙丈ヶ岳のカールはまだ雪で真っ白。0629_senjo
北アルプスもくっきり。八ヶ岳もにょっきり雲の上。0629_yatu
早起き早立ちのご褒美だな、こりゃ。すぐ下山開始予定をすっぽかし、写真を撮り、エネルギー補給をしながらしばし贅沢な時間にうっとり。

0629_tt07 16分の滞在の後、アームウォーマーを取り出し早速下山開始。0629_tt08
さぁ、誰が一番に登ってくるかなぁ・・・。本日一番の楽しみ。

・・・と、八合をちょっと下りたあたりで・・・なんとサプライズ第1号・山羊さんじゃないですか! かなり本気モードめらめらだったのでゲッツコレクションは後ほどね~。0629_tt09
ちょっと登場早過ぎ。それに一緒に登り返しって付いていけないし・・。
山羊さんは別格と言うことで、ひとまず予定変更。もう少し下ることに。
程なく、makoto奥様。徒歩なのになんという速さ。ビックリ仰天。0629_tt10
頑張って~

・・・と、あれあれサプライズ第2号・kin29さん。うわぁ~、聞いてないよぉってビックリ仰天。まさにサプライズ。0629_tt11
まだ早過ぎ。もうちょっと下ります。
おっ、今度は予定通りのげんぼさんだ。仕事が忙しすぎて・・って久しぶり~。
あれっ、後ろは・・サプライズ第3号・リキちゃんじゃないですか。0629_tt12
なんだなんだ、今日はどうなってるんだ。こんなに次々サプライズの連続じゃぁ楽しくって仕方ねぇやぃ。
って勢いがついて来ちゃった単細胞人間はもっと会いたくなってさらに下る。0629_tt13
快足makotoさんだ。高所に強いのは浅間山が味方だからか。
続いて、はしごの下から上ってくるのは・・・。まだいたサプライズ第4号・のまダッシュさん!0629_tt14
もう止まらんぞ。こうなったら最後尾まで行っちゃおうかな。
・・・って、5合目鞍部まで下りてきてしまった。残るはchinさんとゴンゾーさんのはず。が、まだ姿見えず。
この地点から2本目ということも考えて1時間半。10時半をタイムリミットだなぁなどと計算しながら、ちょうど休憩中の登山者と談笑。全くあんた達は・・ととっても嬉しそうに話しかけてくる。12時山頂集合のタイムトライアルと説明すると、あぁ、だから次々と・・。それにしても人間じゃないねぇと面白そう・・。で、ですよねぇ(冷静に考える)。
さて、楽しくお話中だけどあまりゆっくりもしていられなくなってきた。10時半を回っている。
取り敢えず呼んでみるか・・・と
「ゴンゾーさ~ん、chinさ~ん」と響けよこだま!
したら、すぐ目の前の坂の上から「ホ~ィ」って本物のchinさんがデジイチ持って現れたのでビックリ。呼んだ方がびっくりしてどうすんのって所ですが、chinさんにしてみれば、こんな近くでそんな大声で呼ばなくてもって所だったとか。0629_tt15

さて、上りは快足急行のゴンゾーさんはほおっておき(ごめんねぇ)、chinさんと登り返すことにする。2度登りのスタートは一気に息が切れる感じだったけど、ひっさしぶりの「カメラ談義」。なんたってこの1ヶ月は二人のお気に入りカメラメーカーから心憎い新機種発表が続いてウッハウハだったのだ。さっそく互いに食いつきっこで、足より口。
そうこうしているうちに何やら騒がしい声。ゴンゾーさんの登場。0629_tt16
しばらくは3人で進んだけど、ちょっと時間が気になりだしたハリ天先行。
七丈小屋を過ぎ、雪が残るあたり、上から山羊さん下りてきた。なんと2時間半で上ってきたと。やっぱりマジだったんですね。
今度はゆっくりゲッツコレクション撮影。ビジュアルチェックもしてもらってOK。なんたって妙義ではボケボケでしたからね。0629_tt17
んなことしてたら、ゴンゾーさんが抜いていった。ここからペースアップしなくちゃ●×○※▼■◎~とか言いながら、急ピッチで視界から去っていった。
chinさんの気配はなし。ギリギリ12時に間に合うかどうか。
だけど、踏ん張り所でもピッチはがっくりとダウン。朝と違ってガスが広がり、鳳凰三山も富士山も全く姿を隠してしまった。
もちろん彼方に見えるはずの甲斐駒頂上もガスの中。
なんとか粘る。ガスで視界が悪い中寒そうに震えつつも仲間達が迎えてくれて本日2度目のゴール!(12時を5分過ぎてしまった・・)0629_tt18
そして、十分冷え切った頃、chinさん、カメラ片手にゴール!0629_tt19
それでも流石晴れ男。今まで影も形も隠していた鳳凰三山、北岳、仙丈ヶ岳・・順に姿を見せてくれました。0629_tt20

何と言っても、2度登りをしたおかげで、久しぶりに累積標高が3000mを越えて満足。
だけど、やっぱりというか、案外高所に弱いのかとちょっと自信喪失気味なのも確か。(みんなのタイムを聞いたら余計に)
でもでも、サプライズの連続で楽しさは倍々増。「スタートはそれぞれの計算で、山頂ゴールに12時集合」っていうアイデア。何故こういう発想が今までなかったのか。実に素晴らしいmakotoさんのアイデアでした。(2度登りもこれだからやれたな)

下りはかっ跳び組を見送りつつ、げんぼさん、リキちゃんとまったりボイスモード。これもまた楽し。0629_tt21
標高1200m付近から急にカラダが動き出して、最後だけガッツリラン(げんぼさんと)。実に濃い黒戸尾根TTの一日だったのであります。

☆☆写真はこちらから☆☆

コメント (12)
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