よもつくにより明けてゆくほととぎす 岩岡中正
世の中は、現世だけでなく、「よもつくに」もまた一つの世だとすると、
「現世」と「よもつくに」が、まるで隣り合わせに存在しているかのような、
不思議な親近感を抱かせる。「よもつくに」に太陽が昇り、ほととぎすが、
鳴きはじめる頃、現世は、まだ眠りの中にいる。
「俳句」8月号「作品12句」より抄出。(Midori)
世の中は、現世だけでなく、「よもつくに」もまた一つの世だとすると、
「現世」と「よもつくに」が、まるで隣り合わせに存在しているかのような、
不思議な親近感を抱かせる。「よもつくに」に太陽が昇り、ほととぎすが、
鳴きはじめる頃、現世は、まだ眠りの中にいる。
「俳句」8月号「作品12句」より抄出。(Midori)