ペンキ屋はペンキまみれで黄水仙 岩岡中正
ペンキ屋は、外壁などの塗装の専門家。「ペンキまみれ」から、広がる映像は、ペンキの缶をはみ出しているペンキの色。それはたぶん空色で、刷毛を持つ手は、色褪せた壁を眩しいばかりの空色に塗り替えてゆく。ペンキの人工の色と、黄水仙の造化の色とを対比させているにも関わらず、黄水仙までも、まるで黄色のペンキで塗られたような気がしてくるから不思議。「黄水仙」の黄色がペンキ色に艶やかに光る印象鮮明な一句。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)
ペンキ屋は、外壁などの塗装の専門家。「ペンキまみれ」から、広がる映像は、ペンキの缶をはみ出しているペンキの色。それはたぶん空色で、刷毛を持つ手は、色褪せた壁を眩しいばかりの空色に塗り替えてゆく。ペンキの人工の色と、黄水仙の造化の色とを対比させているにも関わらず、黄水仙までも、まるで黄色のペンキで塗られたような気がしてくるから不思議。「黄水仙」の黄色がペンキ色に艶やかに光る印象鮮明な一句。「阿蘇」5月号より抄出。(Midori)