一葉落ちて静かな水となりにけり 岩岡中正
「一葉落ちて」ではじまって、「動」から「静」への瞬間の変化、そして「なりにけり」の「今」への余韻・・・。平明な作品でありながら、「静かな水となりにけり」の主観を交えない叙述に、季節が変わったことへの一抹の淋しさや、無常観が感じられる。過ぎ行く季節を惜しむ作者のぎりぎりの感情が、上五の字余りなのだろうか。無機質なものであるはずの「水」に、生命が感じられるのは、一つのアニミズムかもしれない。阿蘇」11月号より抄出。(Midori)
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「一葉落ちて」ではじまって、「動」から「静」への瞬間の変化、そして「なりにけり」の「今」への余韻・・・。平明な作品でありながら、「静かな水となりにけり」の主観を交えない叙述に、季節が変わったことへの一抹の淋しさや、無常観が感じられる。過ぎ行く季節を惜しむ作者のぎりぎりの感情が、上五の字余りなのだろうか。無機質なものであるはずの「水」に、生命が感じられるのは、一つのアニミズムかもしれない。阿蘇」11月号より抄出。(Midori)
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