花石榴疫病の神の嘴太し 岩岡中正
「疫病の神」の存在にまず驚いたが、「嘴太し」とはまるで鸚鵡のようである。何とも不気味な姿に、「花石榴」の濁音が微妙にひびき合う。昨今コロナウイルスの感染が拡大する中、熊本ゆかりの妖怪「アマビエ」が話題だ。アマビエは、江戸末期に熊本に現れたとされる妖怪。「もし疫病が流行したら、私の絵を描いて皆に見せよ」と言い残したという。その姿は、地面に着くほどの長髪で、体は人魚のように鱗で覆われ、くちばしがあり、足は3本あるのだとか・・・。一日も早いコロナの収束を願いたいもの。(Midori)