枯色といふやさしさの中にゐる 南野幸子
時々目が疲れたと思うことがある。今では広辞苑を開かなくても、インターネットで瞬時に検索できる時代だ。蛍光灯の明かりは私の目には冷たすぎると思っていたら、癒しの空間は意外にも白熱灯だった。目の疲れを感じ、家から外に出てみると迎えてくれたのは枯野だった。枯色は私の目を刺激することなく、とてもやさしい。この作品に出会えてはじめて気づかされたことだった。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)
時々目が疲れたと思うことがある。今では広辞苑を開かなくても、インターネットで瞬時に検索できる時代だ。蛍光灯の明かりは私の目には冷たすぎると思っていたら、癒しの空間は意外にも白熱灯だった。目の疲れを感じ、家から外に出てみると迎えてくれたのは枯野だった。枯色は私の目を刺激することなく、とてもやさしい。この作品に出会えてはじめて気づかされたことだった。「阿蘇」2月号より抄出。(Midori)