滝壺に突き刺さりたる水柱
朴ひらく天与の高さありにけり
蜻蛉の水より生れて空のいろ
落し文風の返書の二つ三つ
*「阿蘇」8月号、岩岡中正選
【選評】 正面からの力強い写生句で、乾坤を一刀両断する一句である。滝壺めがけて一気に刺さる水柱の大音響としぶきまで見える。一読して眼裏にしっかりと残像がのこるのが、良い写生句である。(中正)
「阿蘇」に入会してはじめての探勝会が、山都町の五老ヶ滝。ゆっくりと水飛沫を上げながら、凄まじい勢いで落ちてゆく滝の迫力に、形容する言葉は何も見つからなかった。掲句は、平成28年の作、「・・・水の音」を、平成29年に「・・・水柱」と推敲して、やっとこの夏、投句へと辿りついた一句。(Midori)
朴ひらく天与の高さありにけり
蜻蛉の水より生れて空のいろ
落し文風の返書の二つ三つ
*「阿蘇」8月号、岩岡中正選
【選評】 正面からの力強い写生句で、乾坤を一刀両断する一句である。滝壺めがけて一気に刺さる水柱の大音響としぶきまで見える。一読して眼裏にしっかりと残像がのこるのが、良い写生句である。(中正)
「阿蘇」に入会してはじめての探勝会が、山都町の五老ヶ滝。ゆっくりと水飛沫を上げながら、凄まじい勢いで落ちてゆく滝の迫力に、形容する言葉は何も見つからなかった。掲句は、平成28年の作、「・・・水の音」を、平成29年に「・・・水柱」と推敲して、やっとこの夏、投句へと辿りついた一句。(Midori)