寸鉄に血の匂ひあり聖五月 赤間 学
新緑が鮮やかな季節、カトリックでは5月をマリアの月とすることから、
「聖五月」「聖母月」と呼ばれている。さて、「寸鉄に血の匂ひ」というと、
やはりキリストの磔刑をイメージするが、鉄が体内を流れる血液の
構成要素の一つであれば、生化学的にも実証されることだ。
しかしそんなことは、この作品とは全く関係のない話。
ただ作者の感性により選ばれた季語が、「聖五月」なのだ。
「滝」7月号「滝集」より抄出。(Midori)
新緑が鮮やかな季節、カトリックでは5月をマリアの月とすることから、
「聖五月」「聖母月」と呼ばれている。さて、「寸鉄に血の匂ひ」というと、
やはりキリストの磔刑をイメージするが、鉄が体内を流れる血液の
構成要素の一つであれば、生化学的にも実証されることだ。
しかしそんなことは、この作品とは全く関係のない話。
ただ作者の感性により選ばれた季語が、「聖五月」なのだ。
「滝」7月号「滝集」より抄出。(Midori)