あたたかやこの世の隅の阿弥陀堂 岩岡中正
「智に立てば角が立ち、情に棹差せば流される。とかくこの世は住みにくい」とは、夏目漱石の『草枕』の中の一節だが、科学技術は急成長し、時代は急速に変容しているにも関わらず、今もなお、住みにくい世の中であることには変わりはない。しかし、「この世の隅の阿弥陀堂」の時代を超越した静寂に安らぎを覚えた作者。「あたたか」は皮膚感覚として感じるものではあるが、それだけでない心象的な「あたたかさ」に、心温まる思いがした。「阿蘇」4月号より抄出。(Midori)
「智に立てば角が立ち、情に棹差せば流される。とかくこの世は住みにくい」とは、夏目漱石の『草枕』の中の一節だが、科学技術は急成長し、時代は急速に変容しているにも関わらず、今もなお、住みにくい世の中であることには変わりはない。しかし、「この世の隅の阿弥陀堂」の時代を超越した静寂に安らぎを覚えた作者。「あたたか」は皮膚感覚として感じるものではあるが、それだけでない心象的な「あたたかさ」に、心温まる思いがした。「阿蘇」4月号より抄出。(Midori)